ブラザーズLove2−?
2 長〜い一日
あれから一晩寝て、今、彼女は自分の通う大学にいる。
そして、大学に設けられた食堂内で一人の男性と机を挟み、向かい合わせでイスに座ると、昨日あった出来事をざわざわと、賑やかなこの場所で話し始めていたのである。
「そっか、お父さん大変だったね。結局、日本に行くことになるんだね」
「……うん」
「大変だけど、向こうでもガンバってね」
「……うん」
「あの、僕…手紙書くよっていうか、毎日電話するから」
「……うん」
「ねぇ、さっきから『うん』ばっかりだよ」
「うん、あっ、ごめん」
そして、先ほどから気のない返事をしているのが片瀬莉央である。下宿先のことを思い出したのか気になってる様子で、考えごとをしている。
そんな莉央に話し掛けていたのは一ヶ月前に付き合い始めた高原学である。
「何か気になることでもあるの?」
心配そうな顔を莉央に向けて、学は再び話しかけた。
「ううん、なんでもないの」
「なら、いいんだけどね。何か悩んでる事あるんなら言ってほしいな、僕に」
莉央は心配させまいと、学に向かうと安心させるため精一杯微笑み、彼もまた彼女につられて微笑んだのだった。
学の微笑みは今で言うと癒し系というのだろうか、顔は主婦に人気のある、あの韓国スターのように笑顔がとても素敵な若者である。
まさしく微笑みの貴公子だ。
ちなみに彼はメガネは掛けておりませんのであしからず。
あれから一晩寝て、今、彼女は自分の通う大学にいる。
そして、大学に設けられた食堂内で一人の男性と机を挟み、向かい合わせでイスに座ると、昨日あった出来事をざわざわと、賑やかなこの場所で話し始めていたのである。
「そっか、お父さん大変だったね。結局、日本に行くことになるんだね」
「……うん」
「大変だけど、向こうでもガンバってね」
「……うん」
「あの、僕…手紙書くよっていうか、毎日電話するから」
「……うん」
「ねぇ、さっきから『うん』ばっかりだよ」
「うん、あっ、ごめん」
そして、先ほどから気のない返事をしているのが片瀬莉央である。下宿先のことを思い出したのか気になってる様子で、考えごとをしている。
そんな莉央に話し掛けていたのは一ヶ月前に付き合い始めた高原学である。
「何か気になることでもあるの?」
心配そうな顔を莉央に向けて、学は再び話しかけた。
「ううん、なんでもないの」
「なら、いいんだけどね。何か悩んでる事あるんなら言ってほしいな、僕に」
莉央は心配させまいと、学に向かうと安心させるため精一杯微笑み、彼もまた彼女につられて微笑んだのだった。
学の微笑みは今で言うと癒し系というのだろうか、顔は主婦に人気のある、あの韓国スターのように笑顔がとても素敵な若者である。
まさしく微笑みの貴公子だ。
ちなみに彼はメガネは掛けておりませんのであしからず。
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