携帯小説!(PC版)

トップページ >> SF >> 〜Stliker〜 哀編 (169)

〜Stliker〜 哀編 (169)

[138] 焼き魚 2022-08-11投稿
革命教団が生物を問わない無差別的な武装蜂起を開始した頃・・・

連邦公国首都から100km程度も離れていないとある郊外。
桜井結奈は親友の大庭綾香の捜索を行っていた。

「どこ行ったのよ・・・全く・・・隆也が居なくなってからのあの子・・・動きが全く読めない・・・」

既に軍による避難指示が発令され、慌ただしく付近の住民がシェルターへ
退避する中、閑散とした郊外で結奈は綾香の家族と共に手分けして本人を
捜索していた。

綾香は恋人である瀬崎隆也が行方不明になって以来、情緒不安定な
状態が継続し昨今の巨大生物襲撃にも度重なり巻き込まれたことで
PTSDを発症し高校を退学となった。
お洒落にも感心は無くなり、髪はぼさぼさ。日焼けサロンで磨きあげられた
黒パンに近い肌色も鳴りを潜め、皮めくれが目立つ。
パジャマ姿で出歩き悪臭も漂っていた。

結奈は退学となった綾香の身を引き続き案じ続け、避難にも付き添っていたが
通りかかった警備の軍用ストライカーを見ると一目散に走り去ってしまった。

丘陵地帯となっているこの地域にある唯一の公園は街の眺望を全て
見渡せる場所となっているが綾香はこの方角に向かって走り去ったようだ。

「あ、やっと見つけた」

結奈は公園に続く道路の低地から高台の縁に立つ綾香を発見した。
すぐに綾香に追い付き綾香の名前を叫ぶ結奈。

すると綾香は青白い顔のまま振り返り白い口元でボソボソと何か呟いた。

綾香の容姿を気にしない変わり果てた姿に何かを思い出す結奈。

「あいつと最初あった時に被るんだけど・・・」

突然、結奈の背後につむじ風が巻き起こるとそこに巨大な影が出現した。

感想

感想はありません。

「焼き魚」の携帯小説

SFの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス