〜Stliker〜 哀編 (171)
結奈は目の前に広がる光景に混乱していた。
「綾香・・・なの?」
目の前で異音を放ちながら立ち上がる警備隊のストライカー、
そしてむき出しの操縦席には綾香が座り操縦しているのである。
「結奈ちゃん!!ボーッとせんと早くそこのパイロットさん引きずって
後ろ下がってや!!」
結奈は混乱していたがとにかく綾香の言われるがままに先ほど投げ出されていたパイロットの元へ駆け寄っていった。
「とりあえず、この場をやり過ごさんと・・・
こっちもヤバい状況やしな。」
巨大生物はストライカーが再び立ち上がった様子を見ると
一度脚を止め、両手のハサミを掲げ威嚇の態勢をとった。
「キシャアアアアア!」
巨大生物のハサミは左側が特に大きな構造をしている。
左のハサミを振り上げながら威嚇をする習性のようだ。
「あかん・・・あんなん一発でも貰たら終いやん。」
綾香は前進の指示をストライカーに入力するが左足が崩れ落ちそうになり、
歩行が困難な状況であることを理解した。
「何かないの?こいつの武装は・・・」
綾香はむき出しの操縦席越しから目視にてストライカーの右手に
へし折られた短剣が握られているのを確認した。それ以外の武装はない。
「嘘やろ?ますますあかんやん・・・。いや、今は逃げることを考えよう。」
巨大生物は綾香のストライカーに狙いを絞り突撃をかけた。
ストライカーは両腕を大きく広げ巨大生物の突撃を正面から受けた。
「綾香ああああ!」
様子を後方から見ていた結奈は綾香の状況に絶望し叫んだ。
「結奈ちゃん・・・逃げて言うたやん?」
ストライカーと巨大生物の隙間から器用に抜け出した綾香は
素早い身のこなしで結奈の元に駆け寄ると倒れていたパイロットの
装備品を物色し始めた。
「パイロットさん、あかんかったか・・・あったあったこれや。」
事切れたパイロットから拳銃を回収した綾香は拳銃の安全装置を
解除するとストライカーのバックパック部分に向かって全弾を発砲した。
「あのストライカー、元々の構造的な弱点とあの衝突で動力を守る装甲が上手いこと剥がれてくれたので・・・」
綾香の発砲後、ストライカーは引火し瞬く間に火だるまと化した。
「結奈ちゃん!!今度こそ逃げるよ!おもいっきり走るで!」
綾香は結奈の手を引いて全力で走り出した。
走り出した数秒後、二人の後方から爆発音が発生し、
巨大な炎を塊と巨大生物の断末魔を二人を振り返りながら確認した。
「綾香・・・なの?」
目の前で異音を放ちながら立ち上がる警備隊のストライカー、
そしてむき出しの操縦席には綾香が座り操縦しているのである。
「結奈ちゃん!!ボーッとせんと早くそこのパイロットさん引きずって
後ろ下がってや!!」
結奈は混乱していたがとにかく綾香の言われるがままに先ほど投げ出されていたパイロットの元へ駆け寄っていった。
「とりあえず、この場をやり過ごさんと・・・
こっちもヤバい状況やしな。」
巨大生物はストライカーが再び立ち上がった様子を見ると
一度脚を止め、両手のハサミを掲げ威嚇の態勢をとった。
「キシャアアアアア!」
巨大生物のハサミは左側が特に大きな構造をしている。
左のハサミを振り上げながら威嚇をする習性のようだ。
「あかん・・・あんなん一発でも貰たら終いやん。」
綾香は前進の指示をストライカーに入力するが左足が崩れ落ちそうになり、
歩行が困難な状況であることを理解した。
「何かないの?こいつの武装は・・・」
綾香はむき出しの操縦席越しから目視にてストライカーの右手に
へし折られた短剣が握られているのを確認した。それ以外の武装はない。
「嘘やろ?ますますあかんやん・・・。いや、今は逃げることを考えよう。」
巨大生物は綾香のストライカーに狙いを絞り突撃をかけた。
ストライカーは両腕を大きく広げ巨大生物の突撃を正面から受けた。
「綾香ああああ!」
様子を後方から見ていた結奈は綾香の状況に絶望し叫んだ。
「結奈ちゃん・・・逃げて言うたやん?」
ストライカーと巨大生物の隙間から器用に抜け出した綾香は
素早い身のこなしで結奈の元に駆け寄ると倒れていたパイロットの
装備品を物色し始めた。
「パイロットさん、あかんかったか・・・あったあったこれや。」
事切れたパイロットから拳銃を回収した綾香は拳銃の安全装置を
解除するとストライカーのバックパック部分に向かって全弾を発砲した。
「あのストライカー、元々の構造的な弱点とあの衝突で動力を守る装甲が上手いこと剥がれてくれたので・・・」
綾香の発砲後、ストライカーは引火し瞬く間に火だるまと化した。
「結奈ちゃん!!今度こそ逃げるよ!おもいっきり走るで!」
綾香は結奈の手を引いて全力で走り出した。
走り出した数秒後、二人の後方から爆発音が発生し、
巨大な炎を塊と巨大生物の断末魔を二人を振り返りながら確認した。
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