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俺らの平安修学旅行

[339]  SOS平  2006-09-24投稿
〜2006年、6月6日〜

「隼人ー!あれ平等院だってよ!」
同じクラスの佐藤正広が話し掛けてきた。
「すげーキレーじゃん。ガイドさんあんなん誰がつくったの?」
「1053年に藤原頼通が作ったもので、当時の浄土信仰と深いつながりがあるんですよ。」
「西、あんたそれ一年でならったでしょ。そんなんも覚えてないの?」
と柊美里が言うと、まわりの女子が一緒に笑った。
「うっせーなガリ勉!」
「うっさいな馬鹿!」

俺たちは修学旅行で京都にやってきていた。
なんにもおかしくないごく普通の修学旅行。
その夜、旅館で夕食を食いおわって部屋に戻る途中、正広が俺に近寄ってきた。「なんかさー、さっき柊と恩田が、今日夜近くの神社でお祭りやってるから抜け出してあそぼーよ、って俺とノブに言ってきたんだけどさー、お前も来る?」
「マジ?行く行く。」

俺たちは就寝時間の過ぎた11時頃に旅館を抜け出して外にでた。
メンバーは、俺、正広、ノブ、柊、恩田、山上の、男女3人ずつ。
ノブと山上以外は小学校の時からよくつるむメンバーで、2人は中学からの仲間だけど大抵この6人で一緒にいる。

ともかく俺たちは近くの神社まで歩きだした。

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