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花子さんと鬼ゴッコ4

[735]  ヲタ  2006-09-25投稿
「もしかして今の声花子さんじゃね!?」
基樹が苦笑いしながら言うと、
「やだー怖い・・」
と、岡本さんと遠藤が顔を見合わせながら怯えている。

「んな訳ないって!気のせいだよ気のせい!!な!!」
俺はまったく気にしてない感じに明るく皆に振るまうが、
内心一番ビビってたのは俺だと思う・・。

「じゃ、じゃぁそろそろ出よーぜ?ホラ!腹も減ってきたしさ!!」
俺は早くこの場を離れたかった故に、適当な事を言う。


なんか分からないけど、嫌な予感がするんだ。


俺って霊感とかあるのかな・・・??

「うん・・。そろそろ帰ろ・・・」

岡本が俺に続いて言う。

岡本は今にも泣きそうな顔をしていた。


すると、突然
「わああ!!!!」
と言う馬鹿デカイ声が耳に響き渡る。


俺はビックリしすぎて、情けない事に岡本さんの前で腰を抜かしてしまった。


「驚いたぁ!?」

基樹だ・・。


「いやぁ〜寛が今にも死にそうな顔してるからさぁ、元気づけてやったんだよ!」
訳の分からない事を平気で言う基樹に俺は軽くキレた。

「てめぇふざけんなよ!!ぶっ殺すぞ!!」
俺の足は微かにまだ震えていた。

本当情けねぇ・・。

岡本さんと遠藤もその場に座り込んで居た。

「もう!座り込んじゃったよ!汚〜い!瀬間(基樹)のせいだからね!」
と、遠藤がスカートを叩きながら立ち上がると岡本も釣られるように立ち上がった。


「ごめんごめん!!もうしないから許して!」
両手を「いただきます」と言わんばかりに、合わせて謝ってきた。
「次やったら只じゃおかねぇからな!」
と基樹に怒鳴りつけると、「怒られちゃった★」みたいな顔で、舌を出している姿にまたもや、イラッとした。


そして俺は、トイレから出ようとドアを開けようとしたその瞬間、

「フフフ」
と言う声が耳に入った。

俺はすかさず、
「基樹!!てめぇ殺す!!」
と言って、基樹の胸ぐらを掴もうとすると
「ちょっ!待って!ストップ!!俺じゃないって!!マジで!!!」

確かに聞こえてきた声は、明らかに女の声だった。

岡本と遠藤の顔をチラッと見ると、二人共激しく首を振っている。


じゃぁ今の声は・・?

俺は怖くなり、すぐトイレを出ようとドアを開けようとしたが・・。

まさか・・。


汗が頬をつたって落ちる。







ドアが・・開かない・・・!!












感想

  • 3837: 続き楽しみ!! [2011-01-16]

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