携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> キミの手を忘れない。?

キミの手を忘れない。?

[454]  MATSUMAYU  2006-09-25投稿
それから毎日彼を目で追ってた。

食堂。

階段。

渡り廊下。

サーチライトのあたる夜の校庭。

体育館。

どんなに遠くにいても彼は目に付いた。


真っ直ぐ前を見て、背すじをピンと伸ばして歩いていたから。

最初は遠くから見てるだけで幸せ。

でもそれだけじゃ物足りなくなる。

そばに行きたくなる。

触れたくなる。


コレってきっと恋なんだよね。ウン。


そんな日が2ヶ月くらい続いたある日。

校舎が違う彼がアタシの校舎の方へ歩いてきた。

チャンス!!絶好のチャンス!
このチャンスを逃したらもう無いかもしれない。

アタシは精一杯の勇気ですれ違いざまに話しかけたんだ。

「セ、セ、センパイ!!おはようごじゃいます!!」

ヤベっ!噛んだ。

思い切り無視された・・・。

アタシと先輩しかその場にいなかったのに、チョット振り返るコトすらしてもらえなかった。


アタシが、コソコソ見てたの気付いてて・・。
キモイって思ったのかもしれない。
こんなことなら、話しかけなきゃ良かった。
告ル前にダメじゃん・・・。
サイアク・・・。

授業どころじゃなかった。


アタシ・・・。
思ったより、凄く好きになってたのかもだ。
そう思ったら、じわ〜って泣けてきた。

「まいったなぁ・・・」



それから2日。
アタシが失恋のダメージと戦っているときのこと。

クラスメイトの亜子が走ってきた。
「麻衣!知ってる??アンタの好きなあの先輩って・・・。耳聞こえないんだって!!」

「え?」

彼は、先天性の障害で耳が聞こえず、言葉も話せない人だったの―。

感想

感想はありません。

「 MATSUMAYU 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス