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NERUFU-ネルフ-

[351]  2005-12-20投稿
「軍事訓練も出来とらんし、しかも訓練全部無断欠席!!これじゃあお前ネルフを助ける軍人にはなれんぞ。」
同じ軍人に注意されてこれでもう何度目か。同じ言葉を何回も繰り返されて男は呆れ顔になっていた。
「はいはい。じゃあこれから頑張りますよっと。」
「これからこれからって・・・。いつになったら訓練に参加するか!!お前はいつも同じ台詞で逃げ出してばっかり!!」
どうやら軍人も男と同じ事を思っていたようだ。しばらく二人は沈黙するが男は軍人に背を向け部屋を出ようとした。席を立った瞬間、軍人に腕を捕まれる。
「いい加減にしろお前は!!お前のいつもやっていることは軍人として反している!!すぐお前の逃げるクセをやめろ!!」
後ろから怒鳴りつけられても男は黙ったままだ。男の顔はやってらんねえと言いたそうな顔をしていた。だが・・・・。
「シスカ。いつまで軍事訓練休む気なの??」
ドアの音がした。その視線を見ると、茶髪のショートカットの少し老けた顔の女の人がいた。そう、男の名前はシスカ。黒髪のクセッ毛が多い男である。少し髪の毛の身だしなみをしてなさそうに見えて少し汚らしい思うところもあるが、只一つ、シスカの真っ赤な瞳だけは輝いていて綺麗だった。
「あっ、おばちゃん聞いてくれよ!!この男ったら俺が反省したっていうのに、まだ俺を帰さないんだよ!!」
シスカはパアっとさっきの表情とは裏返るように明るくなったが、次の瞬間、すさまじい勢いで頭が肘に打たれた。
「お母さんだ。」
冷静なように聞こえるけど、こう見えてもかなりきれていた。

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