ブラザーズLove2−?
「……もしもし」
慌て過ぎて携帯のディスプレイもみずに携帯にでると、確かめるように声を出した。携帯からは男性にしては少し高い声が聞こえてきた。その聞き慣れた声は学である。
「もしもし、今日はなんかゴメンね」
「いいよ、全然気にしてないから。それより藤堂さんには……はっ……き、り……」
「んっ、何? 藤堂さんがなんて? 電波悪くてちょっと、聞こえないよ」
「うっううん。なんでもない」
「そうだ、何時に出発するの? 空港に見送りに行くから教えてくれる?」
「出発は今度の日曜日の十四時四十五分発なんだけどね、見送りは、親が来るから来ない方がいいかも。少し変わってる人たちだから。面倒なことになるかも」
携帯の向こう側で莉央が戸惑っているのが電話にも関わらず、学に伝わってきたので、行くことを仕方なく断念するのだった。
「そうなんだ。わっかたよ」
「わかったって、来てくれないの……ないんだ」
見送りに来てくれる事を、実はものすごく期待していたのだが、あっさりと諦められてガッカリし、電話越しで小さな声で、思わず呟いた。
「えっ? なんか言った?」
「んっ?ううん、何も」
「そう。じゃあ、今日で会えるのって最後だったんだ。なのに僕、何も知らずに……ゴメンね、莉央ちゃん」
初めて知った事実に落胆の色を隠せなく、今日の出来事を心から後悔して謝った。
口には出さないが莉央は心で少しだけ憤りを感じるのであった。
(やっと、気づいてくれたんだ。そうよ、あれが最後なんだから…なのに)
慌て過ぎて携帯のディスプレイもみずに携帯にでると、確かめるように声を出した。携帯からは男性にしては少し高い声が聞こえてきた。その聞き慣れた声は学である。
「もしもし、今日はなんかゴメンね」
「いいよ、全然気にしてないから。それより藤堂さんには……はっ……き、り……」
「んっ、何? 藤堂さんがなんて? 電波悪くてちょっと、聞こえないよ」
「うっううん。なんでもない」
「そうだ、何時に出発するの? 空港に見送りに行くから教えてくれる?」
「出発は今度の日曜日の十四時四十五分発なんだけどね、見送りは、親が来るから来ない方がいいかも。少し変わってる人たちだから。面倒なことになるかも」
携帯の向こう側で莉央が戸惑っているのが電話にも関わらず、学に伝わってきたので、行くことを仕方なく断念するのだった。
「そうなんだ。わっかたよ」
「わかったって、来てくれないの……ないんだ」
見送りに来てくれる事を、実はものすごく期待していたのだが、あっさりと諦められてガッカリし、電話越しで小さな声で、思わず呟いた。
「えっ? なんか言った?」
「んっ?ううん、何も」
「そう。じゃあ、今日で会えるのって最後だったんだ。なのに僕、何も知らずに……ゴメンね、莉央ちゃん」
初めて知った事実に落胆の色を隠せなく、今日の出来事を心から後悔して謝った。
口には出さないが莉央は心で少しだけ憤りを感じるのであった。
(やっと、気づいてくれたんだ。そうよ、あれが最後なんだから…なのに)
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