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猫と午後ティー

[360]  クライブ  2006-09-27投稿
猫は我輩というより、我がままである。

秋なのに夏の様に熱い日の公園の階段、アスファルトに寝そべったちいこい猫をわたしは拾った。
猫を飼うのは初めてで、家に連れて来たは良いが、何をして良いか全くわからず、ただあたふたとするわたしをヨソに、猫は伸びをしたりあくびをしたり、買ったばかりのソファーに寝転んだりと、マイペースに自分の時間を過ごしていた。

夕暮れも近くなって、猫はずっと寝転んでいたソファーからころげ落ちる様に飛び退き、台所のほうにノシノシと向かった。
猫が去った後、ふと真新しいソファーを見ると柔らかそうな排泄物がある。

夏の終りを知らせるかの様に、少しヒンヤリとした風が吹いた。
バツが悪そうに猫は遠巻きにこちらを見ている。
少し冷えてきた紅茶をわたしは一口飲んだ。

猫は我がままである。
名前を考えてやらないと。

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