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時代(とき)を超えた青春*思い

[370]  椿  2005-12-21投稿
翌朝、彩は白虎隊、そして悌次郎を見送る為外へ飛び出し、全力疾走した。彩の長い髪は乱れ、革靴(ローファー)は土で汚れた。だが、そんな事は彩にとってどうでも良かった。もう生きて帰る事のない白虎隊、そして悌次郎に…。悌次郎に【好き】と言いたかった。決して結ばれる事の無い恋人同士―。時代(とき)を超える愛…。「悌次郎君っ…今、あたし行くから…」息を切らせながら彩は白虎隊の少年達が集まる場所へと辿り着いた。少年達は皆りりしく輝いていた―。国(会津)の為に戦い、死ぬのが当時の白虎隊に少年達にとってどれだけ誇りに思った事であろう…。 彩が現れると、貞吉が話しかけてきた。「あれ彩さん、制服?もしかして未来に帰るのか?」「うん―。貞吉君、白虎隊の皆…頑張って…会津は…きっと勝つから…」彩は態と微笑んだ。「ああ!俺達は会津の軍だ!きっと勝つさ!なあ、儀三郎」「おう!会津白虎隊だからな!」「そういえば、悌次郎君は…」彩はずっと気になっていたのだ。「まだ来てないんだ、あいつ」源七郎が答えた。「ごめん…少し待ってて」彩は走り出した。悌次郎に気持ちを伝える為に…(続)

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