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ブラザーズLove3−?

[351]  2006-09-28投稿
 学の様子をチラチラと気にしながら、講義中だがボソリと呟いた。
 自分の感情を抑えるのに必死なため、学は気のない返事をする。
「うん」
「ねぇ、気になるの?どうせ遠距離になるんだから、今別れたほうが楽よ。その内、どうせ自然消滅するんだから」

「……そんな事ないよ」
 小さく震える声で精一杯、由香に平常心で答えた。
「じゃあ、なんで空港に見送りに来てって言わないの?ホントは終わりにしたいんじゃないのかな」
「もちろん言ってくれたよ。でも、ご両親が」
 言い訳でもするように、由香に莉央の事を弁解したが、学は自分自身にも言い聞かせているかのようでもあったのだ。
「親? そんなの関係ないでしょ? 最後になるのよ、これで。あたしならちゃんと来てもらう。それなのになんで」
 追撃ちを掛けるために必死に学を追込んだ。
 言われた事が図星だったのか、学は少し怒った口調で言葉を返す。
「そんなの、わからないよ! 僕にもわからないんだから」
 初めて学が怒ったのを見て、思わぬことが起こったのでビックリすると、自分の目を疑った。そして、伺うように問い掛ける。
「学? どうしたの?」
 机の上の何処か一点だけを見つめて、深刻な顔をすると由香の問いには答えないで、謝る。
「ごめん。でも僕……どんなに傷ついても」
「そうだよ。傷つくんだから。だから、ホントはあたしの気持ち」
 由香はそう言おうとした時、いきなり、学は机にあった教科書やノートを素早く片付け出して、立ち上がると彼女の言葉をさえぎり、講義室から講義中にも関わらず、走り出て行ったのだった。

感想

  • 4144: 最高ですねッッ☆彡メチャ?楽しく読ませてもらってます★☆藤堂由香ゎちょっと腹立ちますね*笑*でも,本当に楽しいです♪♪早く,続きが読みたいです†† [2011-01-16]
  • 4199: ありごとうございます。正直、そんな事言われた事ないので嬉しいです。とても励みになります、作品書くの頑張りますね。作者 [2011-01-16]

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