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Soul City No.16< 生き残り >

[307]  05yR  2006-09-29投稿

「・・・・・・」
気がつくと京の前では無く飛空艇の中に座っていた。
「良っ!!」
「良君!!」
振り返ると太一と優香が立っていた。
「!!・・よかった〜」
良は突然その場に座り込んだ。太一と優香が心配して側に駆け寄った。
「どこか痛むの??」
良は首を横に振った。
「お前らが無事に生きてたから力抜けた」
「何だよかった〜♪」
「っ!!」
いきなり首にチクっと痛みが走り、良は首を触り掌を見ると微かに血がついている。
(後1秒でも遅かったら死んでた)
「首どうかした??」
「ちょっとな・・」
運よく命が助かったのに、良は冷静だった。
(たぶん彼奴は俺を殺す気なんか無かった気がする・・何とかなくだけどそんな気がする)
「!!??」
いきなり部屋のドアが開き部下達が入って来た。
「御帰還おめでとうございます。ついてきてください」
良達は頷き黙って部下の後について行った。驚く事に、この飛空艇からSoul Cityへ行き戻って来たのは良、太一、優香・・この3人だけだった。


3つの飛空艇は横に繋がり、生き残った皆は真ん中の飛空艇のロビーに集まった。
「よく生き残りましたね」
瀬黄が奥の部屋から、また目を細め感情のこもってない笑顔で生き残った者達の側に近付いて来た。驚く事に生き残ったのはたったの8人だけ。
「8人ですか・・よく8人も生き残れましたね。いい結果です」
「・・・・!!」
「!!良っ!!!!」
良はいきなり剣を抜き、瀬黄に切りかかった、瀬黄は銃を抜き銃で良の剣を受け止めた。
「何の真似だ??剣を退け」
瀬黄の顔からは作り笑いは消え、声のトーンも口調も全て変わっていた。
「・・何を企んでんだっ??実戦訓練とかホラ吹きやがってっ!!!!」
「!!・・・・」
瀬黄は銃で剣を受け止めたまま、良の腹を蹴り、良は後ろに吹き飛んだ。
「くっ!!」
「確かに、実戦訓練など存在しない」
「なっ!??」
良以外の生き残った者達は驚き目を見開いた。

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