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貴方の隣

[357]  散桜  2006-09-29投稿
私は弱い

泣き虫で臆病者で

守りたいものさえも
自分の手で守れなかった

そんな私は
貴方の隣に居ていいの?

醜くて弱い私

逆に貴方は強くて逞しくて

いつもこんな私を
守ってくれた

"私は貴方に相応しくない"


誰かにそう言われた気がした
きっと心の中の私

素直にそうだと思えた

でも

気付くのが遅い

私は

醜くて弱いこんな私は

貴方を愛してしまった


私に居場所はないんだ

私には貴方の隣
少し贅沢だったみたい

諦めよう

こんな気持ち
押しつぶして
貴方の幸せだけを祈ろう


やっと決心したつもりなのに


「お前の居場所は俺の隣だけだろう?」


ほら
本当に私は弱い女

決心したつもりなのに

決心した心も
崩れ落ちた


どうしても
貴方には適わないや

私が一番欲しい言葉を
意図も簡単に言ってしまう

こんな私でも
貴方の隣にいられるのかな

でも
貴方が傍に居てもいい

そう言うなら

私は貴方の隣に
居続ける

差し出された左手を
少し眩しく想いながら

私は貴方の手をとり

共に歩く

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