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fear?

[530]  かおたか  2006-09-30投稿
‡稽古場‡
-ドアを開けると薄暗く異様な空気が漂っている。団員は入ることに躊躇している-

-団員の一人が口を開く-

誠>な…なんか出そうな雰囲気じゃないっスか?

雄太>ヤメろよ。俺、そういうの苦手なんだからよ

団長>お前ら気にしすぎだ。ほら、こんなのこうして…

-団長、部屋に入る-

団長>…

涼子>団長…どうしたんですか黙っちゃって?

団長>ぅぅうう…

誠>冗談はよしてくださいよ!

雄太>ほらだから言ったんだよ!

涼子>もう帰ろうよ…

-団員らはもめている-

団長>なーんてな!冗談だ冗談!お前らがあんまりビクビクしてるからカラかいたくなったんだ(笑)

-団長、カーテンを開ける-

団長>ほら。大丈夫だろう。お前らも手伝ってくれ

-一同、不安ながらも部屋へ-

雄太>うわ、埃スゴいな!

涼子>空気の入れ換えしなきゃね

-涼子、窓を開ける-

涼子>あれ?

-一瞬、白いものが見える-

誠>どうしたの?

涼子>うぅん…何でもない

誠>そう?

団長>よーし、じゃあ各々で発声練習をした後に稽古を始めるからなー

-一同、発声練習を終え稽古の準備を始める-

団長>よし、じゃあ裕二が朋子に別れを告げるシーンから始めるぞ。よぉーい…

-稽古が始まる-

-走っている朋子(涼子)。その先には裕二(雄太)がいる-

朋子(涼子)>待って!お願い…

裕二(雄太)>…

朋子(涼子)>待って!って言ってるじゃない

-涼子は雄太の腕を掴む-

裕二(雄太)>いい加減にしてくれ!昨日も言ったろう。もうお前とはやっていけないんだ…

-裕二は振り払おうとする-

-しかし涼子は離さない-

団長>!?

裕二(雄太)>{お、おい。離してくれよ!離さないと話が進まないだろ!?

涼子>…

-たまらず団長がパン!と手を叩く-

団長>涼子!何をやってるんだ!

-涼子ハッとなり-

涼子>…そこに白い服を着た女の子が

雄太>女の子?何処に?!

涼子>だからそこ…

-涼子は窓の方を指差す-

涼子>…あれ?

-しかし居ない-

団長>涼子、芝居に集中しろ!

【fear?に続く】

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