天使のすむ湖65
刻々と夏は過ぎ、また二学期になり、十月には香里は寝付く日が多くなり、しんどいようで、着替えたり、化粧も俺やキヨさんが手伝っていた。
そんなある日のこと、香里の家に行くと、リビングに珍しく香里が起きてきて、車椅子で出迎えてくれた。
「どうしたの?」
と俺が聞くと、
「何にも出来ないけど座って、」
と言うからイスにかけると、なんと、時期はずれのメロンシャンテが用意されて、
「お誕生日おめでとう〜」
とシャンパンまで用意されていた。メロンシャンテは通常時期にしか作られない高級なケーキだ、中をくりぬき、メロンと生クリーム、カスタードクリームとスポンジがメロンリキュールがしみて、甘くてなんとも言えないふんわかした味のケーキ、時期はずれはきっと特別注文だろうと思う。
前はよく、クッキーやケーキを手作りしてくれた香里が今は出来ないから、何にも出来なくてといったのだろう。
「ありがとう、こんな高級品ばかり、いいの?」
と俺が聞くと、
「いいのよ〜遠慮しないで食べてね〜18才のお誕生日おめでとう。これは、私からのプレゼントよ〜」
そう言って、キャンバスにかかった布をとった。そこには、シルバーブルーに背景の輝く、俺の肖像画だった。
「そのシルバーブルーはね、私が最初に会ったときのイメージカラーなのよ、写真じゃ表現出来ないから描きたかったの。」
俺は嬉しくて、そんな理由があるとは知らず、やめても言いなんていった自分が恥ずかしかった。
「ありがとう、大切にするよ、そんな理由があるなんて知らずに、やめてもいいなんていってごめんよ・・・」
シャンパンをグラスに開けて、香里にも手渡した。
「いいのよ〜体調的に難しい日もあったんだもの・・・」
そう言って、満面の笑みで俺を見つめていた。肖像画はよく似ていて、実物よりもいい男に描かれていた。
俺は持ち帰っても飾る場所もないくらい大きな絵なので、香里の天使の肖像画の横に掛けることにした。
小さな俺の実家には似合わないのもあった。
その日はステーキやおいしいスープも並んで、夜更けまで二人でシャンパンも二本開けた。久しぶりに気持ちよく眠りに付いた。
そんなある日のこと、香里の家に行くと、リビングに珍しく香里が起きてきて、車椅子で出迎えてくれた。
「どうしたの?」
と俺が聞くと、
「何にも出来ないけど座って、」
と言うからイスにかけると、なんと、時期はずれのメロンシャンテが用意されて、
「お誕生日おめでとう〜」
とシャンパンまで用意されていた。メロンシャンテは通常時期にしか作られない高級なケーキだ、中をくりぬき、メロンと生クリーム、カスタードクリームとスポンジがメロンリキュールがしみて、甘くてなんとも言えないふんわかした味のケーキ、時期はずれはきっと特別注文だろうと思う。
前はよく、クッキーやケーキを手作りしてくれた香里が今は出来ないから、何にも出来なくてといったのだろう。
「ありがとう、こんな高級品ばかり、いいの?」
と俺が聞くと、
「いいのよ〜遠慮しないで食べてね〜18才のお誕生日おめでとう。これは、私からのプレゼントよ〜」
そう言って、キャンバスにかかった布をとった。そこには、シルバーブルーに背景の輝く、俺の肖像画だった。
「そのシルバーブルーはね、私が最初に会ったときのイメージカラーなのよ、写真じゃ表現出来ないから描きたかったの。」
俺は嬉しくて、そんな理由があるとは知らず、やめても言いなんていった自分が恥ずかしかった。
「ありがとう、大切にするよ、そんな理由があるなんて知らずに、やめてもいいなんていってごめんよ・・・」
シャンパンをグラスに開けて、香里にも手渡した。
「いいのよ〜体調的に難しい日もあったんだもの・・・」
そう言って、満面の笑みで俺を見つめていた。肖像画はよく似ていて、実物よりもいい男に描かれていた。
俺は持ち帰っても飾る場所もないくらい大きな絵なので、香里の天使の肖像画の横に掛けることにした。
小さな俺の実家には似合わないのもあった。
その日はステーキやおいしいスープも並んで、夜更けまで二人でシャンパンも二本開けた。久しぶりに気持ちよく眠りに付いた。
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