時代(とき)を超えた青春*別れ
田園畑が広がる地帯を彩は走り出した。悌次郎と初めて出会った事を脳裏で回想した。そして、夕陽二人でを見たあの日の事―。彩は悌次郎を見つけた。「悌次郎君っ!悌次郎君っ…!会いたかった!」「彩さんっ!」彩は悌次郎の中に飛込んだ。「出陣したら嫌…もう」「…生きて帰れないかもしれない」「だめ!ずっと一緒に…」彩は瞳に涙を溜めていた。「…泣いちゃ駄目だ、彩さん…俺は会津の為に…」「会津の為、国の為っていうけど自分は…自分自身は大切じゃないのっ!?悌次郎君!」彩は思わず悌次郎の軍服をぐっと掴んだ。「分かるだろ!?彩さん…戦わないと…」「未来は平和…だけど…その前は、戦争ばっかりだったんだね…」彩は悌次郎を放し、呟いた。「あたしは…悌次郎君が会津の為に…戦うのがいいんだったら―、喜んで見送ってあげる―。戦争は、好きじゃないけど」彩は泣き笑いしていた。「彩さん…」悌次郎は胸を打たれた。「戦う時も俺はずっと彩さんを思っている…絶対」「悌次郎君…あたしだって…未来に帰ってもずっと悌次郎君を思うよ…待ってるよ、未来で」 (続)
感想
感想はありません。
「 椿 」の携帯小説
- 【携帯版】多賀城[たがのき]の携帯サイトが完成しました。
- PC用小説サイト新設のお知らせ
- 「携帯小説!」がスマートフォンに対応しました
- 【状況報告】03/18の管理人現況
- 【ネット復活】更新再開
- 管理人です。
- サイトの新デザインを作ってみました。