神龍湖
先生は、耳を疑った。目を白黒させて、明らかに混乱していた。先生は、混乱が落ち着くと、口を開いた。 「克君、これからどうするの?」 ボクは、素直に答えた。 「ボクはお母さんとお父さんを探さなくちゃ、って思ってる」 「学校はどうするの?」 ボクは、ちょっと考えてから、答えた。 「ボクは、子供だから、お金を持ってない。だから、バアちゃんの所に行く。そこで、バアちゃんの近くにある学校に通う」 「おばあさんには、そのこと話したの?」 「言ってない」 つづく
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