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いぬのエッセイ2

[325]  ひとみ  2006-10-02投稿
知らない街。知らない場所で、あたしは一人ぼっちだった。
お腹がすいて、いつもならあるお母さんのミルクを探してずっと泣いてたわ…。
とても怖くて、寂しくて…
お母さんが、暖かいお家がこいしくて…
あたしはガタガタ震えて泣いていた。


それでも死ぬのは嫌だったわ。

あたしは雑草に、タバコに、紙くず…。
落ちている物なら何でも食べては飢えをしのいだ。

時折パンくずを持った人たちに追いかけられたりもしたし、棒でつつかれたりもした。

捨てられるまでは何とも思わなかったのに、
今ではあたしは回りが…、いいえ、この世界がとても怖い。

あたしがいま生きようとしてるのは…どうして?

生まれてきて、良かったの…?

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