Soul City No.29< >
朝の6時に8人はホールへと集まった。
「今日はこの建物内で訓練を行う。俺の後をついて来い」
真紅はそう言うて足早に歩き出した。8人は黙って真紅の後ろをついて行った。
「ねぇ昨日良君大丈夫だった??」
肩を叩きながら優香は心配そうに良に聞いた。
「ああ、全然大丈夫。優香も訓練大丈夫だったか??」
「うん、大丈夫だよ。私ね戦おうと思う」
「えっ!!??」
良が驚き優香の顔を見ると真剣な顔で優香は良を見た。
「私甘えてた・・自分が人を殺したくないからって、良君に守って貰おうとしてた。何かそんなのズルイ。だから生きる為に戦うよ」
優香はニコッと笑い拳を握り締めた。
「・・そうか。分かった頑張れよ」
「うん」
それからしばらく歩くと大きな部屋の前で真紅は止まり、扉の横についた緑のボタンを押した。
「入れ」
皆は部屋に入った。部屋の中には様々な機械が置かれていて、隣にも部屋がもう1つあり、その隣の部屋は壁がガラス張りで丸見えだった。
「何だこの部屋??」
「今から隣の部屋で2人づつ戦ってもらう」
「はっ??」
「戦うと行っても、隣の部屋では死ぬ事は無い。傷も消えるから思う存分戦う事。でないと強くなどなれん」
「その2組って??割り切れねぇじゃん」
「良と玲。睦と太一。蝶子と未瑠來」
「優香は??」
優香は不安気に真紅を見つめた。
「優香にはコイツと戦ってもらう。琉伊(ルイ)入って来い」
真紅はドアを見た。8人もドアを見るとドアはゆっくり開き1人の女の子が入って来た。
「初めまして琉伊です」
琉伊は頭を下げた。
「先に言っておくが琉伊は人間では無い、人型ロボットだ」
「ロボット!!??」
「ああ。だが甘くみていたら殺られるぞ」
「・・うん。よろしくね琉伊」
「はい。此方こそ」
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