1%?
大吉N>声が聞こえた。ふと見ると…未来がいた
未来>行こう!
大吉N>思わず手を出してしまった
(未来、大吉の手をとりその場から駆け出す)
(不良ら、呆気にとられる)
不良1>…野郎!!
大吉N>未来の手はとても温かった。風をきる度に仄かに甘い薫りがした。どのくらい走ったろう。どれくらいの時間が経ったのだろう。気づくと僕達は隣町まで来ていた
未来>はぁはぁはぁ…久々にこんなに走ったよ
大吉>はぁはぁはぁ。僕も。
未来>大吉くん顔汗凄いよ
大吉>未来だって
未来>そう?ハハハハ!
・・・・
・・・・
大吉>さっきは…ありがとう
未来>そんなことよりあんな奴らにお金を渡しちゃダメだよ。ますますつけ上がるだけなんだから!
大吉>…ぅん
大吉N>返事をしたが、正直そんな自信はない。奴らが来たらきっとまた渡してしまうだろう
未来>男の子なんだから勇気を出して嫌なことは嫌だって言わなきゃ駄目!女の子に助けられるなんて恥ずかしい事なんだよ!もっと強くならなきゃ!立ち向かわなきゃ!
大吉N>わかってる。わかってるんだよそんなこと!でもそんな簡単に出来ることじゃないんだ!思うことと実際に行動を移すことでは…全然違うんだよ!!
未来>御免
大吉N>焦った。心の中を見透かされたのだと思った
未来>言いすぎた
大吉>え、あ…うん
未来>…御免ね
大吉>うぅん
未来>怒ってる?
大吉>大丈夫
未来>御免
大吉>…
(沈黙)
(未来が口を開く)
(背を向ける未来)
未来>…今の仕事辞めよっかな
(大吉、驚く)
大吉>…
(長い沈黙)
未来>仲の良かった患者さんがね…亡くなっちゃって
大吉>…
未来>看護師をやってる以上…避けれない道だってのはわかってる。でも…
大吉>未来…
未来>わかってるよ?それは逃げてることなんだって…。けど辛いんだ…。もうあたしには続けて行く自信…ないよ
【1%?に続く】
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