トリ
きれいな鳥が一羽で空を飛んでいる。
大学生の竜は、つまらない授業を半分スルーしながら聞いていた。ふと、竜が教室の窓から空を見上げたとき、一羽の鳥が目に入った。別に変わった鳥じゃない普通の鳥なのだが、なぜか目に着いた。
教室の方にめを戻すと、クラスの全員が竜の方を見ていた。
「何ですか?」
率直に疑問を述べた。すると、ハゲたデブの斎藤豊先生が、汗だくの顔をハンカチで拭きながら、「何ですか、じゃないよ八巻竜君。私の話を聞いていたのかね?もう一度言うから、よく聞いておくように」と、ぜぇぜぇ肩で息をして話した。
竜は素直にぺこっとお辞儀をして反省の意を豊に表した。
「今から、このクラスで近くの蜂永山に登る。そのわけは、蜂永山の頂上に着いてから話す」
豊はそう言うと、また汗だくの顔を拭いた。
竜は、やっとみんなが彼の方を見ていたのか判った。一人だけ、用意もせずに、ぼけっと空を眺めていたからだ。
蜂永山とは、この大阪考古学大学という漢字まみれの大学のすぐ後ろにある山のことである。この山は高さも奥行きもさほどない。軽い登山には打ってつけの山である。登山をするのは、ほとんどがここの学生である。登山目的ではない学生もいる。続
大学生の竜は、つまらない授業を半分スルーしながら聞いていた。ふと、竜が教室の窓から空を見上げたとき、一羽の鳥が目に入った。別に変わった鳥じゃない普通の鳥なのだが、なぜか目に着いた。
教室の方にめを戻すと、クラスの全員が竜の方を見ていた。
「何ですか?」
率直に疑問を述べた。すると、ハゲたデブの斎藤豊先生が、汗だくの顔をハンカチで拭きながら、「何ですか、じゃないよ八巻竜君。私の話を聞いていたのかね?もう一度言うから、よく聞いておくように」と、ぜぇぜぇ肩で息をして話した。
竜は素直にぺこっとお辞儀をして反省の意を豊に表した。
「今から、このクラスで近くの蜂永山に登る。そのわけは、蜂永山の頂上に着いてから話す」
豊はそう言うと、また汗だくの顔を拭いた。
竜は、やっとみんなが彼の方を見ていたのか判った。一人だけ、用意もせずに、ぼけっと空を眺めていたからだ。
蜂永山とは、この大阪考古学大学という漢字まみれの大学のすぐ後ろにある山のことである。この山は高さも奥行きもさほどない。軽い登山には打ってつけの山である。登山をするのは、ほとんどがここの学生である。登山目的ではない学生もいる。続
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