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かたちあるもの

[308]  Rena  2006-10-06投稿
学校の正門で、菜槻は、待っていた。
俺は、冷たい言い方で聞いた。
「呼び出してなんなの?」
菜槻は、少しの間黙っていた。
沈黙は、続く。
菜槻が突然言った。
「菜槻達って別れたん?」
やはりその話か。
「菜槻は、俺に何して欲しいの?」
俺は、今まで、菜槻に聞きたかった事を聞いた。
菜槻は、黙ったままだった。
「答えられないんだな・・・。」
「違うよ!」
菜槻が急に答えた。
俺は、すぐに聞き返した。
「何が違うの?」
「菜槻は・・・菜槻は、ただ、亮の側にいたいだけだよ・・・。」初めて聞いた。
それは、菜槻の、本当の声だった。
俺は、思わず、菜槻を抱きしめた。
「ごめんな。菜槻。」小さな声で、誤った。「菜槻も、少しわがままだった。ごめんね。」
それからと言う物。
俺達は、前より仲良くなった。
色んな所にも、遊びに行った。
でも・・・。
楽しかった日々が一瞬にして、引き裂かれる事が起きた。
今日も、いつもの用に、待ち合わせ場所に行こうとしていた。
信号を渡れば、目の前に菜槻が入る!
信号を渡りかけたその時。
信号を無視してトラックが、来た。
俺の前に小さな男の子が歩いていた。
俺は、男の子に向かい走った。
その時。

続く

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