大切な想い
智明は歩いていた。 いつもの道に見慣れた人々。いつも通りの登校風景。そう、いつも通りのはずなのだか、智明は違和感を感じていた。 視線が、誰からか見られている感じがするのだ。 智明は辺りを見渡した。 すると、右斜め後ろの大木の影に、まるで御偉いさんのSPをやってそうなスーツを着たゴツイ黒人がいた。 黒人と目があった。 すると黒人は逃げる様に立ち去っていった。 「何だったんだ?」 智明は怪訝な顔をした。 と、同時に学校の予鈴が鳴り響いた。 「ヤバッ! 遅刻する」 智明は気になる点が幾つかあるが、とりあえず学校へ向けて走っていった。 「ギリギリセーーフ!」 智明は慌ただしく教室に入っていった。 「アウトだ。泉 智明君」もう朝のショートタイムが始まっていて、担任が出席をとっていた。 「早く自分の席に着きな。あ、そうそう。今日から新しい子が来てるんだ。まぁ、いわゆる転校生だ。お前も仲良くやってくれ。」 そう言い残し担任は教室を出ていった。 「転校生ね〜 どんな奴かな?」 智明は興味半分で転校生を見に行った。 「お、いたいた。女の子か」 智明は近寄った。 「はじめまして。僕、泉 智明です。よろしくね」 女の子が振り向いた。 智明は女の子の顔を見て驚いた。 「き、君は・・・」
感想
- 4289: そうきましたか〜 [2011-01-16]
- 4306: どうきたんだ(笑) [2011-01-16]
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