恋ごころ 第一抄 第三話
教室に着いた。
既に10分間の朝課外が始まっていて、教室はとても静かだ。
幸い俺の席は一番後ろの廊下側だったので、誰かに見つかる事無く席に座る事ができた。
課外が終わり、ホームルーム。
「では美凪君。出席簿を。」
担任の佐藤先生が出席簿を持ってやってきた。
「はい。わかりました。」
ここ栢山高校では、出席簿を付けるのはクラス委員長の役目になっている。
だが俺は委員長ではない。
言うなれば副委員長だ。
「全く…あのバカ。また遅刻かよ。」
自分も人の事は言えないが。
と、その時。
「悪い悪い。また遅れちまったよ。」
「いい加減にしろよな。友和。」
「お前も人の事言えないだろ。」
「う…そりゃそうだが…」
「とにかく、俺が出席簿付けとくよ。一応委員長だしな。」
そう言うと、彼は出席簿を付け始めた。
彼の名前は有川友和(ありかわともかず)。
栢山高校3年G組の委員長である。
にも関わらず遅刻魔として有名だ。
俺とセットで。
サッカー部に入っていて、今年こそは全国大会だと躍起になっている。
ちなみに俺を京介と呼ぶのは友和だけである。
友和はクラスメート全員を苗字で呼ぶが、1年の時に「美凪さん」と呼ばれキレて以来、下の名前で呼ぶようになった。
「なぁ京介?」
「何だよ。」
「今日も片瀬は休みなのか?」
「だろうな。」
片瀬美玲(かたせみれい)。
バスケット部に所属している女子だ。
バスケット部ではエースで、県代表入りは確実と見られているが、最近は怪我で入院していると御崎先生から聞いていた。
「入院してるんだよな。確か。」
「あぁ。」
それから数秒後、友和は思いついたように話し始めた。
「そうだ。片瀬の見舞いに行こうぜ。」
「あぁ。それは構わないが…良いのか?」
「何が?」
「部活だよ。お前全国大会懸かってるんだろ?」
「今日は部活は休みだよ。だから今日行こうと思っているんだ。」
「わかったよ。今日の放課後だな。」
「頼んだぞ。」
そんな会話をしている内に1時間目の始まりを告げるベルが鳴った。
既に10分間の朝課外が始まっていて、教室はとても静かだ。
幸い俺の席は一番後ろの廊下側だったので、誰かに見つかる事無く席に座る事ができた。
課外が終わり、ホームルーム。
「では美凪君。出席簿を。」
担任の佐藤先生が出席簿を持ってやってきた。
「はい。わかりました。」
ここ栢山高校では、出席簿を付けるのはクラス委員長の役目になっている。
だが俺は委員長ではない。
言うなれば副委員長だ。
「全く…あのバカ。また遅刻かよ。」
自分も人の事は言えないが。
と、その時。
「悪い悪い。また遅れちまったよ。」
「いい加減にしろよな。友和。」
「お前も人の事言えないだろ。」
「う…そりゃそうだが…」
「とにかく、俺が出席簿付けとくよ。一応委員長だしな。」
そう言うと、彼は出席簿を付け始めた。
彼の名前は有川友和(ありかわともかず)。
栢山高校3年G組の委員長である。
にも関わらず遅刻魔として有名だ。
俺とセットで。
サッカー部に入っていて、今年こそは全国大会だと躍起になっている。
ちなみに俺を京介と呼ぶのは友和だけである。
友和はクラスメート全員を苗字で呼ぶが、1年の時に「美凪さん」と呼ばれキレて以来、下の名前で呼ぶようになった。
「なぁ京介?」
「何だよ。」
「今日も片瀬は休みなのか?」
「だろうな。」
片瀬美玲(かたせみれい)。
バスケット部に所属している女子だ。
バスケット部ではエースで、県代表入りは確実と見られているが、最近は怪我で入院していると御崎先生から聞いていた。
「入院してるんだよな。確か。」
「あぁ。」
それから数秒後、友和は思いついたように話し始めた。
「そうだ。片瀬の見舞いに行こうぜ。」
「あぁ。それは構わないが…良いのか?」
「何が?」
「部活だよ。お前全国大会懸かってるんだろ?」
「今日は部活は休みだよ。だから今日行こうと思っているんだ。」
「わかったよ。今日の放課後だな。」
「頼んだぞ。」
そんな会話をしている内に1時間目の始まりを告げるベルが鳴った。
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