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‐Blood‐04?目

[332]  レイタ  2006-10-09投稿

第02話「仲間」

男はルキをベットの上に寝かせて布団をかけた。

「泣くな、泣いたって誰も助けちゃくれない。お前にはもう見寄もなく天外孤独だ。それはいくら泣いたって変わらない事実なんだ」
「・・ひっく・・うん」

ルキがゆっくり頷くと男はルキの頭を撫でた。

「お前はまだ幼いのに心は強いな。お前・・俺と来るか??」
「えっ??」
「ここにはお前と同じ年頃の奴もいるし、寂しくはないぞ。・・そう言えば自己紹介がまだだったな。俺の名はゲイン。ここは俺の・・俺達の家だ。名はマリア良い女だぞ!!」
「家が女??」
「例えだよ例え!!マリアは強くて、早くて、最高の女だ。俺達はマリアがいねぇと生きて行けねぇ」
「お家だから??」

ゲインはゆっくりと首を横に振った。

「マリアは飛空艇さ。俺達は空賊だからな」
「えっ!?ゲインは空賊なの!!??」
「ああ。驚いたか??それとも恐ろしいか??」
「ううん。嬉しい!!俺ずっと空賊に憧れてたんだっ!!」
「そうか。お前名は??」
「ルキっ!!」

ゲインは立ち上がりルキに手を差し出した。

「ならルキ、お前俺と来るか??マリアや俺達と一緒に・・」

ルキは黙ってゲインの手を見つめた。

「お前の運命はお前が決める事だ」

ルキはゆっくり手を差し出し、ゲインの手を握った。ゲインは優しく笑った。

「決まりだな」



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