‐Blood‐04?目
第02話「仲間」
男はルキをベットの上に寝かせて布団をかけた。
「泣くな、泣いたって誰も助けちゃくれない。お前にはもう見寄もなく天外孤独だ。それはいくら泣いたって変わらない事実なんだ」
「・・ひっく・・うん」
ルキがゆっくり頷くと男はルキの頭を撫でた。
「お前はまだ幼いのに心は強いな。お前・・俺と来るか??」
「えっ??」
「ここにはお前と同じ年頃の奴もいるし、寂しくはないぞ。・・そう言えば自己紹介がまだだったな。俺の名はゲイン。ここは俺の・・俺達の家だ。名はマリア良い女だぞ!!」
「家が女??」
「例えだよ例え!!マリアは強くて、早くて、最高の女だ。俺達はマリアがいねぇと生きて行けねぇ」
「お家だから??」
ゲインはゆっくりと首を横に振った。
「マリアは飛空艇さ。俺達は空賊だからな」
「えっ!?ゲインは空賊なの!!??」
「ああ。驚いたか??それとも恐ろしいか??」
「ううん。嬉しい!!俺ずっと空賊に憧れてたんだっ!!」
「そうか。お前名は??」
「ルキっ!!」
ゲインは立ち上がりルキに手を差し出した。
「ならルキ、お前俺と来るか??マリアや俺達と一緒に・・」
ルキは黙ってゲインの手を見つめた。
「お前の運命はお前が決める事だ」
ルキはゆっくり手を差し出し、ゲインの手を握った。ゲインは優しく笑った。
「決まりだな」
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