誰にも言えない
あなたを置いて一人移住した。遠い南の島に。「学校に通うため」と言って半年前に打ち明けたら「俺は行けとも行くなとも言えない。」と素直に伝えてくれた。どこまでも正直に気持ちを言ってくれるあなた。甘えて少しだけ束縛するあなた。でも私は、そんなあなたの愛情と束縛に、耐えられなくなってしまったみたい。
私の愛情には、もう愛がなくなってしまった。残ったのは単なる「情」で、あなたを想っていたという証は、もはやこれしかない。母親がいなくて寂しかったあなた。何人にも振られて落ち込んだあなた。私よりも車を愛したあなた。4年付き合ったあなた。私の体を心配しながらも束縛したあなた。
空気のようになっていたあなた。私が移住したところはいわば真空だったのに、それでも私は慣れてしまった。だから今、苦しんでいる。あなたが「今日、お前が帰って来て抱きしめる夢を見た。」と喜んでいるメールが入れば罪悪感だけで膝の力が抜ける。息ができなくなる。ちゃんと言わなきゃ。もう終わりたいんだって。もう好きな人がいるんだって。言わなきゃ言わなきゃ。でもできるだけ傷つけたくない。わがままはわかっているけど、あなたを壊したくない。
私の好きな人は良き相談者。私が長年磨き上げた得意なポーカーフェイスと嘘はまるっきり通用しない。この感情さえ生まれなければいい友人でいられたのに、もう想いは止まらない。自分勝手な私。でもその人はいつも忙しいのに私が泣きつけば眠る時間を裂いて話を聞いてくれる。でもこんな話はあの人だけにはしたくない。嫌われたくない。また自分勝手。
あなたにはどうやっても終わりを告げられないと思った。もう何も弁解できない。ただただあなたを傷つけたくないから。愛がなくても大切な人であることは事実。この気持ちを隠していてはあなたに失礼とはわかっているけど、伝え方がわからない。私はあなたほど素直じゃないから。
もう限界。
ここに来て、私を殺してください。私を罵って、憎んで、殴り続けて。ナイフで切りつけて好きなようにしてください。だって私は酷い女。
「あなたから逃れたくて移住した。」のが本音なんですから。
私の愛情には、もう愛がなくなってしまった。残ったのは単なる「情」で、あなたを想っていたという証は、もはやこれしかない。母親がいなくて寂しかったあなた。何人にも振られて落ち込んだあなた。私よりも車を愛したあなた。4年付き合ったあなた。私の体を心配しながらも束縛したあなた。
空気のようになっていたあなた。私が移住したところはいわば真空だったのに、それでも私は慣れてしまった。だから今、苦しんでいる。あなたが「今日、お前が帰って来て抱きしめる夢を見た。」と喜んでいるメールが入れば罪悪感だけで膝の力が抜ける。息ができなくなる。ちゃんと言わなきゃ。もう終わりたいんだって。もう好きな人がいるんだって。言わなきゃ言わなきゃ。でもできるだけ傷つけたくない。わがままはわかっているけど、あなたを壊したくない。
私の好きな人は良き相談者。私が長年磨き上げた得意なポーカーフェイスと嘘はまるっきり通用しない。この感情さえ生まれなければいい友人でいられたのに、もう想いは止まらない。自分勝手な私。でもその人はいつも忙しいのに私が泣きつけば眠る時間を裂いて話を聞いてくれる。でもこんな話はあの人だけにはしたくない。嫌われたくない。また自分勝手。
あなたにはどうやっても終わりを告げられないと思った。もう何も弁解できない。ただただあなたを傷つけたくないから。愛がなくても大切な人であることは事実。この気持ちを隠していてはあなたに失礼とはわかっているけど、伝え方がわからない。私はあなたほど素直じゃないから。
もう限界。
ここに来て、私を殺してください。私を罵って、憎んで、殴り続けて。ナイフで切りつけて好きなようにしてください。だって私は酷い女。
「あなたから逃れたくて移住した。」のが本音なんですから。
感想
感想はありません。
「 葉 」の携帯小説
- 【携帯版】多賀城[たがのき]の携帯サイトが完成しました。
- PC用小説サイト新設のお知らせ
- 「携帯小説!」がスマートフォンに対応しました
- 【状況報告】03/18の管理人現況
- 【ネット復活】更新再開
- 管理人です。
- サイトの新デザインを作ってみました。