天使のすむ湖70
そして、クリスマスイブがきても、厚い雲に空は覆われていたが、雪が降る様子はなく、香里が起きてきて、黙って空を見つめていた。
「降らないのかな、やっぱり・・・」
残念そうだったが、その二時間後には、白いものがちらちらしてきていた。
受験勉強できていた桜井が大きな声で、知らせてくれた。
「おい相馬ー雪が降ってきたぞ〜奇跡が起きたー」
と言うではないか・・・
「本当に?信じられないわ〜」
香里は目をキラキラさせて、窓の外を見ていた。俺はすぐに香里を車椅子に乗せて、上着を着せると、テラスに出した。
もうあまり見えていない香里の目には、白い雪が見えるだろうか?そんなことを思った。
「見えるのよ、少しならー雪よ〜見てみて〜」
「よかったね、本当に降ったよ、あれから毎日祈ったんだ、雪が降りますようにってね。」
白い雪が、少しずつ香里や俺の上に降り積もり、染めていた。あまり長い時間はいられないので、香里を中に入れた。
「神様が、願いを聞いてくれたのね、ありがたいわね。」
そう言って手を合わせていた。こんなことがあるなんて、信じられないのは俺の方だった。
しばらくすると、30センチは積もって、これはいいーということになり、受験勉強の合間に、桜井と雪合戦をした。
ぶつけたりぶつけられたり、息を切らすまで走り続けた。汗と、雪でグショグショになると、中に入って香里の部屋をそのまま訪ねた。
「二人とも犬の子みたいに喜んで〜びしょ濡れじゃない〜」
と笑いながらハンドタオルをよこした。桜井とタオルを受け取ると、
「シャワーでも浴びてきたら〜」
と言われたので、桜井とシャワーを浴びにいくことにした。
この屋敷には、お風呂やシャワー室は寝室の横には必ずついていて、香里の寝室の横にも、小さなユニットバスと、シャワーが付いていた。
「降らないのかな、やっぱり・・・」
残念そうだったが、その二時間後には、白いものがちらちらしてきていた。
受験勉強できていた桜井が大きな声で、知らせてくれた。
「おい相馬ー雪が降ってきたぞ〜奇跡が起きたー」
と言うではないか・・・
「本当に?信じられないわ〜」
香里は目をキラキラさせて、窓の外を見ていた。俺はすぐに香里を車椅子に乗せて、上着を着せると、テラスに出した。
もうあまり見えていない香里の目には、白い雪が見えるだろうか?そんなことを思った。
「見えるのよ、少しならー雪よ〜見てみて〜」
「よかったね、本当に降ったよ、あれから毎日祈ったんだ、雪が降りますようにってね。」
白い雪が、少しずつ香里や俺の上に降り積もり、染めていた。あまり長い時間はいられないので、香里を中に入れた。
「神様が、願いを聞いてくれたのね、ありがたいわね。」
そう言って手を合わせていた。こんなことがあるなんて、信じられないのは俺の方だった。
しばらくすると、30センチは積もって、これはいいーということになり、受験勉強の合間に、桜井と雪合戦をした。
ぶつけたりぶつけられたり、息を切らすまで走り続けた。汗と、雪でグショグショになると、中に入って香里の部屋をそのまま訪ねた。
「二人とも犬の子みたいに喜んで〜びしょ濡れじゃない〜」
と笑いながらハンドタオルをよこした。桜井とタオルを受け取ると、
「シャワーでも浴びてきたら〜」
と言われたので、桜井とシャワーを浴びにいくことにした。
この屋敷には、お風呂やシャワー室は寝室の横には必ずついていて、香里の寝室の横にも、小さなユニットバスと、シャワーが付いていた。
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