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博士のタマゴ

[397]  さくら  2006-10-10投稿
‐気温26度、湿度20%、風向南東、天候は晴れ。よし、これならいける。‐
僕は庭に重々しい機械を並べ、それらを組み立て始めた。周りには黒山の人だかり…とはいかないが興味本位でからかいに来た人がちらほらと。
…「おにいたん、今日は何の手品してくれるのぉ?」
無邪気な少年の言葉に苦笑いを返す。<手品>なんかじゃなくて<発明>のつもり何だけどなぁ…、そう思いながらまた組み立て作業を続ける。後は最後のコードを機械の主体に繋げば組み立て完了だ。

こうして僕の人生最大の失敗作のテストは始まった。

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