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君の掌6

[239]  田舎もの  2006-10-11投稿
ずっと隠してた気持ち、私を傷付けてみんなに伝わったんだ。…そんなの、酷いよ…「恵梨…恵梨…!」苦しい、胸が。どうしたら…「由希!」その時、井畑の声が聞こえた。由希が慌ててそちらを振り返る。「い…井畑…!?」由希が立ち上がろうとするが、足の力が抜けて尻餅をついてしまった。「わっ…」井畑がそんな由希に手を差しのべる。でも由希はその手を取らない。「由希?」「井畑は…さっきの噂信じてる?」いつの間にか涙は止まっていた。井畑が首を傾げる。「ああ、さっきの噂か?それなら―…「違うから!」由希が井畑の言葉を遮る。井畑はきょとんとしていた。「あれ、嘘の噂なの、吹奏楽部内で作った噂!だから―信じないでね!!」そう言った由希の目から、また涙が零れた。「あ…」井畑が目を開く。由希は慌てて涙をぬぐった。それでも涙は止まらない。「ま、またね井畑。ばいばい!」そう言うと由希は階段を駈け登って行ってしまった。井畑が慌てて伸ばした手を下ろす。「由希―…」気付いてよ、井畑。私、井畑が好きなんだよ?気付いて…気付いて…!「はぁ…はぁ…!」由希が立ち止まった。不安が体中を駆け巡る。「そうだよ、好きだよ!悪い!?人を好きになって…何が悪いの!!」由希が叫ぶ。恵梨を信じてた。信じていたんだ。だからあんなに隠してた気持ちを言えた。なのに―…恵梨は、私を裏切ったんだ。「…わかんないよ…恵梨…!」貴方は…味方じゃなかったの?            その後結局教室に戻ったが、みんながクスクス笑うのが気持ち悪かった。「…あれ?綾歌は?」ふと思って辺りを見回すが、綾歌の姿は無い。結花が不安そうに由希を見た。「由希…綾歌ね…先生に呼ばれたんだって…」ぎこちなく言った結花はまた前を向いた。「先生に…?」一体どうして?更なる不安が由希を襲い始めた。

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