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君の掌7

[235]  田舎もの  2006-10-11投稿
その後の休み時間、教室にもいずらいのでとりあえず出て来た由希は教務室を通りかかった。「ん…?」教務室の中には、綾歌と教務担任の先生が対峙していた。綾歌が何やら言われてやっと教務室から出て来る。由希が心配そうに綾歌に駆け寄った。「綾歌?どうしたの…?」綾歌は元気の無い顔で無理矢理笑顔を作った。「ああ、由希…私ね、さっき女子殴って怒られちゃったよ。」「え…?」そんな…綾歌は私のために四人を止めたのに…「それでその女子が重傷で、私退部で許してもらった。」由希が目を見開く。綾歌は柔道が大好きなのに、どうしてそんな事…綾歌はにこにこしながら続けた。「ま、気にしないで!部活休めるなんて私万々歳だよ!」「綾歌…」嘘、綾歌柔道大好きで、風邪の日も部活休んだ事無かった。大会だってもうすぐで、綾歌すごく楽しみにしてたのに…「綾歌…柔道やめるなんて本当は嫌なんでしょ?ねぇ綾歌!」由希の言葉にも綾歌はにこにこしたままだった。「ううん、私そろそろ休みたいなって思ってたからいいんだよ。さ、教室行こう由希!」綾歌がさっさと歩いて行ってしまう。「綾歌…」由希の声が虚しく響いた。

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