魔法の紙飛行機1/2
少年は紙飛行機を飛ばすのが好きだった。いつも紙を持ち歩いていて、飛ばしたくなっときに紙を折っては、それを手から離す。
初めは上手く飛ばなかったが、今では随分遠くまで飛ぶようになった。しかし、何か物足りない。そんな思いが、時々少年にはあった。
落ちなかったらどうだろう。ある日、少年はそう考えて父親に相談することにした。
「落ちない紙飛行機って作れる?」
「出来ないこともない。でも、条件がある」
父親に言われて、少年は部屋から出た。暫くして、父親が少年に声をかけた。少年は部屋に入る。
部屋は薄暗い。見てみるとカーテンが閉じられている。灯りになるのは部屋の照明だけ。
「どうして、カーテンを閉じたの?」
「うん、魔法をかけるのに必要だったんだ」
父親は優しく微笑む。それから人差し指を天井に伸ばした。上を見ろ、ということらしい。少年は顔の角度を上げた。
父親の人差し指の上で紙飛行機が浮いていた。
初めは上手く飛ばなかったが、今では随分遠くまで飛ぶようになった。しかし、何か物足りない。そんな思いが、時々少年にはあった。
落ちなかったらどうだろう。ある日、少年はそう考えて父親に相談することにした。
「落ちない紙飛行機って作れる?」
「出来ないこともない。でも、条件がある」
父親に言われて、少年は部屋から出た。暫くして、父親が少年に声をかけた。少年は部屋に入る。
部屋は薄暗い。見てみるとカーテンが閉じられている。灯りになるのは部屋の照明だけ。
「どうして、カーテンを閉じたの?」
「うん、魔法をかけるのに必要だったんだ」
父親は優しく微笑む。それから人差し指を天井に伸ばした。上を見ろ、ということらしい。少年は顔の角度を上げた。
父親の人差し指の上で紙飛行機が浮いていた。
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