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ディフェンド? ”再会” 51

[288]  2006-10-12投稿
「まどかちゃん、秀くん。何で・・・」
 藻はとても驚いているようだ。それもそのはず、龍華と藻の目の前に居る2人は5年前に死んでいるからだ。
 『何ぜだって?そぅ言えば言ってなかったね。その2人は、君たちの記憶の中の2人だ』
 「記憶の・・・?」
 『そぅだ。僕の能力は人を操るんだ。だから、記憶まで操れるんだ』
 それを聞いた龍華は手を強く握っていた。
 「そこまでして、俺らを倒したいのか」
 『そぅだよ。だから、今回この2人と戦わせようと思ってね』
 「ふざけるなっ!!」
 龍華は大声で言った。その声で壁が割れてしまいそうなほどの迫力だった。
 『いいじゃないか。5年ぶりの再会だろ?楽しむといいよ・・・』
 そして、ブチッと音を立ててその声は消えた。
 「龍華、落ち着け!!」
 「落ち着けるか!」
 龍華の即答に藻は少し驚いた。そして、藻はため息をついてから言った。
 「晶のことは後だ。今はあの2人と戦うことを考えよう」
 「分かってる・・・」
 龍華は2人の方を見る。2人は薄く笑っていた。右側に居るのがまどか、左に居るのが秀だ。
 「話は済みましたか?」
 秀は龍華に向かって言った。
 「本当にまどかと秀なのか・・・?」
 龍華は2人に問う。すると、まどかがニッと笑って答えた。
 「そぅですよ。でも・・・」
 何かを言いかけたときに、まどかは龍華達の目の前から姿を消した。そして、龍華の後ろでヒュンと音がした。
 「あの時の私達ではないですけどね・・・」
 と、言ってまどかは右手を思いっきり前に突き出した。

 カキィン・・・

 まどかの拳は龍華が持っていた短刀によって止められた。龍華の持った短刀とまどかの拳は小さく揺れる。
 「くっ・・・」
 龍華は短刀が重くなっていることに気づいた。
 「私の能力、忘れたわけじゃないですよね?」
 まどかは、薄く笑いながら言った。
 

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