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平安☆美人の法則!!?

[392]  杏奈  2006-10-13投稿
──伊織姫が、人目を忍んで裏門から宮中に入る少し前のこと──退屈凌ぎに召し抱えた、ウワサの醜姫がなかなか宮に現れないので、帝は非常にヒジョーに退屈していました。
姫の父である左大臣を呼びつけ、(帝直々の招殿にもかかわらず出仕時間をぶっちぎった)伊織姫について、(ネチネチとイヤミを)語ってみたり、姫がこのまま出仕しなければ左大臣の地位が危ないかも…ということを匂わせた会話をして、左大臣の反応を楽しんでみたりもしましたが、やはり退屈は退屈でした。

するとそんな帝の様子──とストレスで今にも倒れそうな様子の左大臣──をあわれに思った古参の女房が、「今上陛下、そんなにお暇でしたら庭などご覧になってはいかがでしょう?今は夕日に照らされて、庭が大変美しゅうございますよ。」と提案しました。

すると左大臣イビリに飽きてきた帝は即座に玉座から立ち上がり、「それも良いかもしれぬな。庭など最近は見ておらんかったからなぁ。」というと、チラリと左大臣の方を見て「ご苦労であった。もう下がってよいぞ。…あぁそうそう、そちの娘、とくとこの眼で見定めてやる。もし気に入れば、娶ってやらぬこともないぞ。はっはっは。…あぁよい月乃、従者はいらぬ。」などと、今にも死にそうな勢いの左大臣に飄々と言い残し、独り庭へと足取りも軽く歩いていってしまいました。

…月乃と呼ばれた古参の女房は、帝が庭へ行ったのを見届けると、急いで左大臣邸に文を飛ばし、顔面蒼白・不整脈気味の左大臣に「本当に天からのお迎えが来る前に」と、迎えの車と医師を要請したのでした。

感想

  • 4342: 続きは? [2011-01-16]

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