「扉」1話
誰もが何気無く過ごす日々の中
一歩足を踏み入れれば見つかるかも知れない。
夢のような世界への扉が・・
◇◆◇
*「あれ??空(ソラ)まだ帰んないの??」
*「今日私図書委員で居残り〜」
*「うわぁ〜可哀想。まぁ、頑張りなよっ!!お疲れぇ〜」
空は教室の自分の椅子に座りながら友達に面倒臭そうに手を振った。
しばらくの間窓から運動場で走り回るサッカー部と赤みがかった空を見つめていた。
*「・・さて。そろそろ行きますか」
机の横に掛けてある鞄を持ち教室を出て行った。
まだ生徒が残る廊下を足早に通り過ぎて3階へと階段で上がる。さすがに3階には人気がなく、廊下には空の足音だけが響いた。
廊下の突き当たりにある図書室に入り、受け付けの中の椅子に座り、委員の仕事を黙々とし始めた。
窓からは夕日の光りが差し込み、図書室の中はまるでオレンジ色の絵の具をかけたように染まっていた。
*「・・ふぁ〜」
空は大きくあくびをすると、机の上に頬をつけてシャープペンを机の上で転がしたりしながら、目を閉じた。
*「んっ・・」
ゆっくりと起き上がり携帯のディスプレイの時計を見ると時間はあれから2時間経過していた。
「げっ!!私寝ちゃったんだ!!」
空は急いで机の上を片付けて、筆箱や携帯を鞄の中にしまった。
<ガタッ!!>
*「!!・・・何??」
図書室の奥から物音がした。空は問掛けたが返事は無い。鞄を持ち、空はゆっくりと図書室の奥へと進んだ。
一列一列本棚の間を見ていくと、丁度真ん中の列の本が何冊か床に落ちていた。
*「何だ本か・・・でも、何で落ちたんだろ??」
空は疑問に思ったが少し怖くなり考えるのをやめた。
本を拾いあげて軽く手で埃を払い、本棚へと閉まった。
*「これでよしっ!!さっ!!帰ろッと・・・」
帰ろうと思ったが空の足は一歩踏み入れて止まった。
*(・・風??)
空はゆっくりと振り返った。
2話から最後のスペースに登場人物の紹介をしていきたいと思います。
感想、注意など小説を書いて行くのに助かるんで一言でも頂けたら嬉しく思います。
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