2月、あなたと布団の中で
「キスしよね。」
私の言葉に、携帯片手に吹き出して笑うK氏。照れ笑い?冗談と思った?でもそんなことはどうでもいいの。肝心なことは、
「ドキドキした?」ってこと。K氏は年が一つしか変わらないのに随分考え方が大人っぽい。社会人なんだから当たり前だけど。
「どこまでドキドキさすねん。」
おきまり文句にはもう慣れちゃったよ。もっとほかの言葉がほしい。
「酸欠なるくらいしたるわ。」
とか、
「ぎょうさん人がおる中でしたるわ。」とか、
「寝かさんで。」
とか。少し強引なくらいの言葉が欲しいこと、知らないでしょ。不思議だね。なんでも見抜いてしまうのに、こんな素直に愛情表現すれば、まるで何にもわかってない。
あなたの家を掃除して
あなたの家でご飯を作って
あなたの家で飽きるほど話をして
あなたと一緒の布団に入る
そしたらあなたはどうするの?
「おやすみ」って眠ってしまう?
手くらいギュッと握ってくれる?
そっと腕を回してくれる?
それとももっと大人の交渉してくれるのかな?
あなたがキスしようとしたら大人しく目を瞑ろう。
あなたがボタンをはずそうとすれば動かないでいよう。
あなたが体中にあなたの印を残そうとすれば泣いて喜ぼう。
私はいつだって、茶化さない本気のあなたを待ってる。
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