真恋
「好きです…付き合って下さい…」もう言い飽きたセリフが放課後でもう誰もいない教室に響いた。
「ごめん。」
そして返ってきたのはもう聞き飽きたセリフ。
「そうですか…大丈夫ですよ」
少し寂しそうな顔で笑ってみせる。それももうお決まり。
≪帰り道≫
「美夢、また告ったの??」
親友の紗姫に呆れた声で言われた。紗姫には素敵な彼氏がいる。ほんとに好きになって決意した上で告白をした。そしたらめでたく両思い。
「うん…」
「もういい加減にしなよ…美夢は軽く恋しすぎ。」
そう。いつも私は軽く恋をして軽く告白する。好きになった人数もたくさん。
だからどれがほんとの恋だかも分からない…まぁもとからないのかもしれないけど。
「で、次は??(笑)」
紗姫の説教のあとはいつもこの質問。いつもならその質問に私はすぐ答えるんだけど…今日は…
「いない…かな」「えっ!?マジで!?」
「う…うん。」
想像以上の驚きを見せた紗姫に私は戸惑った。
「珍しいじゃない。そんなに隆志先輩が好きだった??」
「そんなんじゃないよ…」
隆志先輩とは私さっき告白した男子。
高校2年生で、私たちの1つ上。すごくモテる美少年。
「じゃあなんで??もしかして恋しすぎてもうネタぎれ???(笑)」
「だってまだ7人だよ??」
「7人…ねぇ…まだ入学して半年なのに。」
7人好きになって5人にフラれて2人と付き合った。
軽い恋だからなのか、一か月もつかもたないかでいつも私から『別れよう』と話を持ち掛けてしまう。
「とにかく、今は好きな人いないの!!」
「まぁ騒がしくなくていいよ」
「なにそれぇ〜」「まぁいいや。ほら美夢の家着くよ」
「あっほんとだ。話してたら夢中になっちゃったよ…」
「じゃあバイバイ。」
「うん。明日ね」そういって私は紗姫の背中が見えなくなるまで見送った
(紗姫はいいなぁ…)
「ただいまぁ〜」「お帰り。遅かったのね。」
「うん。いろいろあってね。」
私は母と目も合わさず一言残し、自分の部屋へと行った。部屋に入ると着替えもせずどさっとベットに倒れた
「ほんとに好きと思える人いないかな…」
いつも考えることなのに今日は考えると激しい自己嫌悪に陥った。頭がおかしくなりそう。知らぬ間に涙があふれて来た。ほんとに人を好きになるなんて私には無理だよ…
「ごめん。」
そして返ってきたのはもう聞き飽きたセリフ。
「そうですか…大丈夫ですよ」
少し寂しそうな顔で笑ってみせる。それももうお決まり。
≪帰り道≫
「美夢、また告ったの??」
親友の紗姫に呆れた声で言われた。紗姫には素敵な彼氏がいる。ほんとに好きになって決意した上で告白をした。そしたらめでたく両思い。
「うん…」
「もういい加減にしなよ…美夢は軽く恋しすぎ。」
そう。いつも私は軽く恋をして軽く告白する。好きになった人数もたくさん。
だからどれがほんとの恋だかも分からない…まぁもとからないのかもしれないけど。
「で、次は??(笑)」
紗姫の説教のあとはいつもこの質問。いつもならその質問に私はすぐ答えるんだけど…今日は…
「いない…かな」「えっ!?マジで!?」
「う…うん。」
想像以上の驚きを見せた紗姫に私は戸惑った。
「珍しいじゃない。そんなに隆志先輩が好きだった??」
「そんなんじゃないよ…」
隆志先輩とは私さっき告白した男子。
高校2年生で、私たちの1つ上。すごくモテる美少年。
「じゃあなんで??もしかして恋しすぎてもうネタぎれ???(笑)」
「だってまだ7人だよ??」
「7人…ねぇ…まだ入学して半年なのに。」
7人好きになって5人にフラれて2人と付き合った。
軽い恋だからなのか、一か月もつかもたないかでいつも私から『別れよう』と話を持ち掛けてしまう。
「とにかく、今は好きな人いないの!!」
「まぁ騒がしくなくていいよ」
「なにそれぇ〜」「まぁいいや。ほら美夢の家着くよ」
「あっほんとだ。話してたら夢中になっちゃったよ…」
「じゃあバイバイ。」
「うん。明日ね」そういって私は紗姫の背中が見えなくなるまで見送った
(紗姫はいいなぁ…)
「ただいまぁ〜」「お帰り。遅かったのね。」
「うん。いろいろあってね。」
私は母と目も合わさず一言残し、自分の部屋へと行った。部屋に入ると着替えもせずどさっとベットに倒れた
「ほんとに好きと思える人いないかな…」
いつも考えることなのに今日は考えると激しい自己嫌悪に陥った。頭がおかしくなりそう。知らぬ間に涙があふれて来た。ほんとに人を好きになるなんて私には無理だよ…
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