「扉」4話
次元の扉はゆっくりと音をたてずに開いた。
空が中を覗きこんだが真っ暗で何も見えない。
*「行くぞ」
玲と龍は次元の扉の中へと入っていった、空も急いで玲と龍の後を追うように次元の扉の中へと入った。
3人が入ると次元の扉はまた音もたてずに閉まって行った。
*「何も見えないんだけど・・」
*「大丈夫だよ」
*「・・・!!」
いきなり一本の道を作るように数えきれない程の扉が3人の両脇にずらりと並び、扉と扉の間にはライトがついていて、辺りは一瞬で明るくなった。
*「すごっ!!」
*「いちいち騒ぐな。行くぞ」
暫くの間その長い扉だらけの道を歩き続けた。
*「ねぇ、この扉の色と模様は何??」
*「・・・」
玲は空の質問を無視しながら前を向いて歩き続けた。そんな2人を見てフォローするように龍は話しだした。
*「この扉はそれぞれいろんな世界へと繋がる扉なんだ。そしてこの色と模様はその世界を表しているんだよ」
*「????」
空はいまいち分からなかったのか首を傾げた。
*「・・例えば僕らの世界は白い扉に赤くこんな模様」
龍は宙に指で「Ж」とゆう模様を描いた。
*「へぇ〜!!」
*「だからその扉を探してね」
*「・・この中からっ!!??」
*「扉は毎回位置が変わるんだ」
*「げっ!!」
空はあからさまに嫌そうな顔をして、辺りを見渡し扉を探した。
それから2時間空達は歩き続けた。
*「もう無理!!疲れた!!」
空は道に座りこんだ。そんな空を見て玲は後ろを振り返り空を見た。
*「・・何よ??」
*「後少しだ辛抱しろ」
*「後少しって何の根拠が!!??」
*「もう扉は見つけた」
*「・・へっ??」
玲は前を指さした。
空が玲の指の先を見ると確かに先程龍が空に説明した通りの扉があった。
*「本当だっ!!」
空は嬉しそうに扉の前へと走って行った。
*「あいつは自分の立場が分かってるのか??」
*「さあ??・・でも、どんな状況でも楽しめるっていいね」
*「・・・」
感想
- 4423: *訂正*4話→5話 [2011-01-16]
「 華 」の携帯小説
- 【携帯版】多賀城[たがのき]の携帯サイトが完成しました。
- PC用小説サイト新設のお知らせ
- 「携帯小説!」がスマートフォンに対応しました
- 【状況報告】03/18の管理人現況
- 【ネット復活】更新再開
- 管理人です。
- サイトの新デザインを作ってみました。