恋ごころ 第二抄 第五話
「それじゃあいくぞ。」
「レディ、ゴー。」
その掛け声と同時に俺はスタートを切った。
いいスタートが切れたと、自画自賛してみた。
ターンも決まり、後はゴールを目指すだけだ。
ゴール
「うーん…伸びてるんだがなぁ…」
吉谷先生の声が響く。
自己ベストは1秒程更新したが、まだ多村のタイムには届かない。
「まぁ、これから伸びるだろう。」
そんな言葉を聞いた俺は、やってやろうと言う気になった。
朝練が終わり教室に行くと、友和の姿があった。
「よう。お前も今日から朝練組だな。」
「あぁ。」
正直これ程疲れるとは思っていなかった。
授業が始まる頃には俺は寝てしまっていた。
「はっ!!」
ふと我に返り時計を見ると12時半。
午前の授業中ずっと寝ていたらしい。
俺は昼休みと言う事を確認すると、昼食を採った。
午後になっても眠気が取れることはなかった。
放課後、急に吉谷先生が帰ったらしく、部活は休みになった。
そこで俺は、前に片瀬の見舞いに言ったときの言葉を思い出した。
「そういや、時間があるときに来るって言ったなぁ。」
「どうせ部活も無いし…見舞いにでも行くか。」
そう思い立った俺は、栢山総合病院に向かった。
途中見舞い用に本屋で雑誌を買い、コンビニでお菓子を買った。
病室に着いた。
ノックをする。
「どうぞ。」
(相変わらず綺麗な声だな…)
感心しながら中に入る。
「美凪君…来てくれたんだ…」
「ああ。部活が休みになったからさ。はい。これ。」
雑誌とお菓子を渡す。
「ありがとう…」
その日俺と片瀬は友和がどうとか御崎先生がどうとか言った話をして盛り上がった。
「あの…お願いがあるんだけど…いい?」
「ああ。いいけど?」
「今度から私の事を美玲って呼んでほしいの。名字で呼ばれるのあまり好きじゃないから。」
「わかった。じゃあ俺も名前で呼びなよ。美凪って言いづらいだろ。」
「うん…」
俺達二人は名前で呼び合うことを約束した。
「レディ、ゴー。」
その掛け声と同時に俺はスタートを切った。
いいスタートが切れたと、自画自賛してみた。
ターンも決まり、後はゴールを目指すだけだ。
ゴール
「うーん…伸びてるんだがなぁ…」
吉谷先生の声が響く。
自己ベストは1秒程更新したが、まだ多村のタイムには届かない。
「まぁ、これから伸びるだろう。」
そんな言葉を聞いた俺は、やってやろうと言う気になった。
朝練が終わり教室に行くと、友和の姿があった。
「よう。お前も今日から朝練組だな。」
「あぁ。」
正直これ程疲れるとは思っていなかった。
授業が始まる頃には俺は寝てしまっていた。
「はっ!!」
ふと我に返り時計を見ると12時半。
午前の授業中ずっと寝ていたらしい。
俺は昼休みと言う事を確認すると、昼食を採った。
午後になっても眠気が取れることはなかった。
放課後、急に吉谷先生が帰ったらしく、部活は休みになった。
そこで俺は、前に片瀬の見舞いに言ったときの言葉を思い出した。
「そういや、時間があるときに来るって言ったなぁ。」
「どうせ部活も無いし…見舞いにでも行くか。」
そう思い立った俺は、栢山総合病院に向かった。
途中見舞い用に本屋で雑誌を買い、コンビニでお菓子を買った。
病室に着いた。
ノックをする。
「どうぞ。」
(相変わらず綺麗な声だな…)
感心しながら中に入る。
「美凪君…来てくれたんだ…」
「ああ。部活が休みになったからさ。はい。これ。」
雑誌とお菓子を渡す。
「ありがとう…」
その日俺と片瀬は友和がどうとか御崎先生がどうとか言った話をして盛り上がった。
「あの…お願いがあるんだけど…いい?」
「ああ。いいけど?」
「今度から私の事を美玲って呼んでほしいの。名字で呼ばれるのあまり好きじゃないから。」
「わかった。じゃあ俺も名前で呼びなよ。美凪って言いづらいだろ。」
「うん…」
俺達二人は名前で呼び合うことを約束した。
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