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僕の隣は空席(のつづき)

[387]  等式  2005-12-27投稿
 彼女が死んで一週間がたった。
僕は毎日同じようなことを繰り返していた。
 ある日僕は本屋で立ち読みをしていた。
隣に大きな帽子とサングラスをした少女がきた。
「椿さんのことで話があるの、隣の喫茶店まできて。」
椿とは一週間前死んだ僕の彼女のことだ。
僕は隣を見るが誰もいなかった。
 僕は隣の喫茶店にはいった。
さっきの少女がいた。僕は少女のいる席へ着く。
「いきなり呼びだしてごめんなさい、私の名前は西田です。」
僕は自分の名前を名乗る。
「私は椿さんから伝言を預かってきました。」
「伝言?」
「はい、私が行く世界に一緒に来て欲しいと。」
「僕に天国に行けと?」
「そうゆう意味じゃないんです。簡単に言うと、世の中にはたくさんの世界があるわけです。全ての生き物は死んだ後、違う世界で新しく生きていくわけです。」
「ほう。」
「私は魂の移動を管理する者です。そこで椿さんに頼まれてあなたに伝言を伝えにきました。今なら無料サービスであなたを椿さんが行く世界に移動させることができます。」
「それじゃ行きます。」
「決断早すぎですよ。もっとよく考えてください。この世界に未練とかないんですか?一週間後にあそこの噴水で待ってますから。」
 そう言うと西田は店を出て行った。

  つづく(はず・・・)

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