Contract of the Blue sky
第一話?
「それじゃ、行ってくるよ」
いつもの朝。
「気を付けてね」
いつもの母。
「わかってるって」
いつもの会話。
「はいはい、行ってらっしゃい」
いつもの息子。
の、筈だった。
「颯樹っ!」
家を出て少し歩いたところで後ろから声がかかった。声の主は颯樹の幼馴染みの柊可奈(ひいらぎかな)である。彼女が少し小走りで、そして軽く微笑みながら向かって来ている。
これも、いつもと同じ。
「よぉ」
可奈だと確認するや颯樹は愛想なくスタスタと先に行こうとした。瞬間、
「あっ!待てっ!」
後ろで可奈の叫び声と走ってくる靴音が聞こえた。と、颯樹も本気ではないが速めに走り出した。
「待つわけないだろアホっ!!」
言い捨てると颯樹はスピードを上げ、可奈を振り切ろうとしたが途中、可奈の足音が消えたのを感じた。そして予測出来る事を一つずつ消していく。勿論走りながら。
結果、彼は間違いないと言い切れる事柄に辿り着いた。それは、
「チャリは卑怯だ、ろっ…!…て…めぇ……」
言いつつ振り返った彼の目に飛込んできたのは、
「飛び入りだけどいいよな!?」
親友、桐原隆介(きりはらりゅうすけ)の乗る自転車の車輪だった。
「なぁぁぁにぃぃぃ!!!」
これは流石にいつもと違ったが、明るさだけは変わらない。
彼は車輪に踏みつけられていた。
オレンジ色の髪に、黒いコートがなびいていた。
「それじゃ、行ってくるよ」
いつもの朝。
「気を付けてね」
いつもの母。
「わかってるって」
いつもの会話。
「はいはい、行ってらっしゃい」
いつもの息子。
の、筈だった。
「颯樹っ!」
家を出て少し歩いたところで後ろから声がかかった。声の主は颯樹の幼馴染みの柊可奈(ひいらぎかな)である。彼女が少し小走りで、そして軽く微笑みながら向かって来ている。
これも、いつもと同じ。
「よぉ」
可奈だと確認するや颯樹は愛想なくスタスタと先に行こうとした。瞬間、
「あっ!待てっ!」
後ろで可奈の叫び声と走ってくる靴音が聞こえた。と、颯樹も本気ではないが速めに走り出した。
「待つわけないだろアホっ!!」
言い捨てると颯樹はスピードを上げ、可奈を振り切ろうとしたが途中、可奈の足音が消えたのを感じた。そして予測出来る事を一つずつ消していく。勿論走りながら。
結果、彼は間違いないと言い切れる事柄に辿り着いた。それは、
「チャリは卑怯だ、ろっ…!…て…めぇ……」
言いつつ振り返った彼の目に飛込んできたのは、
「飛び入りだけどいいよな!?」
親友、桐原隆介(きりはらりゅうすけ)の乗る自転車の車輪だった。
「なぁぁぁにぃぃぃ!!!」
これは流石にいつもと違ったが、明るさだけは変わらない。
彼は車輪に踏みつけられていた。
オレンジ色の髪に、黒いコートがなびいていた。
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