日本終焉 ?
「おい空!急げよ!」 恭平は後ろを振り返り空に怒鳴った。 2人は急いでドーム形の訓練所に駆け込んだ。そこにはすでに戦闘服に身を包んだ生徒達が整列していてとても静かだった。 「またお前らか!さっさと並べ!」 教官の吉村が2人を怒鳴りつけた。 空と恭平は急いで列の中に入っていった。 「はぁ〜また怒られちゃったじゃん…」 「お前が遅いからだろ」 空と恭平がコソコソとしゃべっていると突然吉村に名前を呼ばれた。 「青橋、芝崎、何か質問でもあるか?」 「いえ、何でもないです!」 「そうか、じゃあ今から今日の訓練の説明をする」 吉村は一つ咳払いをすると説明を始めた。 「今日は男子と女子の合同訓練だ。」 急に周りがざわつきはじめた。 「男女2人ずつの4人1チームをつくってほしい、これからしばらくそのチームで行動してもらう。まずは男子は男子、女子は女子でペアをつくれ、ペアができたらここにおいてあるカードを取りにきてくれ。カードには番号が書いてある、まぁ同じ番号のペア同士がチームってことになる。ではペアをつくってくれ!」 吉村の一声で生徒達が動き始めた。 「恭平、さっさとカード取り行くぞ。俺絶対可愛い子とチーム組みたいな…」 どうやらこの2人はすでにペアが決まっているようだ。 他の生徒達も次々とペアが決まりカードを取りに行き始めていた。 そんな中1人の小柄な女子生徒が広い訓練所をウロウロしている。 「誰かペアになってくれる人いないかなぁ…」 澪はおどおどしながら周りを見渡している。 「ねぇ!もし良かったら私と組まない?」 突然呼び止められて澪は驚きながら振り返った。 「え…あの…こちらこそよろしくお願いします…」 澪は少し考えて答えた。 「良かった〜よろしくね!私、三住春奈!春でいいよ!」 その女子生徒は初めて見る顔だった。だがとても明るい感じで澪はホッとした。 「私は光島澪です。…よろしく…」 澪はニコッと微笑んだ。
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