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近くに君を…。

[361]  ちか  2006-10-20投稿
朝目覚めると
いつもどおり
母と目覚ましの大声に
起こされる。

そして学校
毎日平然と刺激のない毎日
それが
ぁる年の3月8日をきっかけに
変わってしまった。



帰り道に自転車に乗って
帰っている。
工事中。
遠回りなんてめんどくさい。
そのまま通りたい
でも




穴が・・・

落ちたらいやだけど
少しのすきまがあるし…

大丈夫と自分に言い聞かせながら
そのまま
自転車のペダルを力いっぱい踏んだ。

しかし
進めない。

蟻がいっぱぃ



踏んだら死んじゃうもん。
命の重みって一緒だもん。

そんなことを考えていたら
動けなくなってしまった。

そして
蟻が気になる。
自転車をその場に置いて
蟻についていく

どんどん進む。
先頭が見当たらない。




「きゃぁ!!!」







穴?

ぁれ?こんなとこになかったのになあ??





ドッスーーーーーーーーン。

「痛ッ」



周りはピンク色
そしてプクプクうごいている


つついてみる


しかし自分より大きいものには
やはり
怖さが先にたってしまうものだ。



ぁたしは一人で途方にくれていた


ここは
温かい
ポカポカする



迷路みたい。















ポタッ
ポタッ



水が落ちてきた。
苦しい。
苦しい。






海?
手招きしているのは誰?
怖い。
よくわからない


「もぉすこしです」



何?

苦しい
苦しい。






ここから出たいよ。





































「おめでとうございます」
「かわぃぃ女の子ですよ」


こんなときが
私にぁった。
母のおなかに耳を
あてる


私はここで
育ったんだね。


おなかの中での記憶を覚えている
子供がいるそうだ。

不思議だね




私は覚えていない

でも
子供は
自分のお母さんとお父さんを
自分で選ぶんだって。

きっとあたしもそうだったんだ


何かを求めて
何かを追いかけ
怖いながらも
ここまで
たどりついたんだね。


長い道のりだったんだね。










蟻を見かけたら思い出すの
近くに君を・・・

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