シリウス 4
「かえではいるの?」
と、逆に質問してみる。すると、少し頬を赤らめた“かえで”は、
「いますよ。」
思わぬ返事に一瞬、思考が止まった。恐らく2〜3秒くらいだが、それ以上に長く感じた。そう感じるには充分なほど、衝撃が走った。その時の目は、恋する女の子の目だった。いつもの無邪気な目ではなく、それは少しうるんでいて、遠くを見ていた。そして、その好きな人が自分ではないことを勘付かせるには充分だった。
「そっか。頑張ってな。」
精一杯の励ましだった。その日の仕事は何をしたか、全く解らないまま終業時間になってしまった。
と、逆に質問してみる。すると、少し頬を赤らめた“かえで”は、
「いますよ。」
思わぬ返事に一瞬、思考が止まった。恐らく2〜3秒くらいだが、それ以上に長く感じた。そう感じるには充分なほど、衝撃が走った。その時の目は、恋する女の子の目だった。いつもの無邪気な目ではなく、それは少しうるんでいて、遠くを見ていた。そして、その好きな人が自分ではないことを勘付かせるには充分だった。
「そっか。頑張ってな。」
精一杯の励ましだった。その日の仕事は何をしたか、全く解らないまま終業時間になってしまった。
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