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不思議であること?

[426]  χ  2006-10-21投稿
いきなり、トップの不良のお出ましとはと有馬は胸中に抱いたが…こういうタチの悪い連中は関わるとキリがない。
でも、有馬はこんなバカどもの相手になるのもなかなか面白いと思った。
林が金髪の間から鋭い目つきで有馬を見て低い声で言う。
「人のナイフ捨てんじゃねぇよ」
安田と千葉が首や手の関節をパキパキとならす。
「どうせ安モンだろ。100均で売ってるヤツじゃん」
と有馬が軽くバカにした。
と、すぐに林の蹴りが飛んできた。寸前で叩き落としたが、太い脚からだされた蹴りはかなり強かった。今時の不良は、喧嘩の強弱よりカリスマ性が重視されるし、そういうヤツの方が仲間が多い。いくら強くても一匹狼の不良は大したことない。所詮、数に潰される。
しかし、林は肉体的強さも、カリスマ性も備えた才能のある不良だ、と有馬は直感した。(だからこそ林は市内で有名になれる)
林のボルテージは沸々と上がってきているようだ。有馬の学ランの胸ぐらを掴み、二、三度揺すり、突き飛ばした。
学ランのボタンがはずれた。(なかなか力はあるようだが…所詮は田舎の不良か…)といった心境。
次に安田が有馬を突き飛ばした。勢いもあってか教壇から教卓へ突っ込んだ。教卓が激しい音をたてて倒れると教室が一瞬、静まり返りまた「喧嘩だ。林がキレた」などと、どよめいた。
(林は挑発したから仕方ねぇけど、安田になぜ攻撃されなきゃならん…)と、有馬もキレる。立ち上がり
「チビの分際で調子にのるな」と安田に吐き捨てた。(確かに安田は身長155?と、高くはない。コンプレックスでもある)
マジギレといった雰囲気で安田の渾身のパンチが放たれた。が、有馬に見切られ手首を掴まれる。後頭部を鷲掴みにされ、黒板に叩きつけられた。ゴン!と良い音がした。デコを抑えてもがく安田だが、蹴り飛ばされる。
林がそれに触発されたのか机を蹴り倒し「ぶっ殺す」と怒鳴った。千葉は逃げ腰のようだ。(なんだ。コイツら林を盾にしてるだけの弱虫か…)
林と有馬が胸ぐらを掴みあった。有馬の方が若干背が高いが威勢は林の方がある。どちらかというと有馬は面倒くさそうだ。林が殴りに出た。
が、クラスのお調子者不良が5、6人出てきて林を抑えた。
「放せ!クソ!矢田テメェあとでぶっ殺すぞ」と抵抗するも、間もなく教師が来た。

感想

  • 4914: 続きマダ? [2011-01-16]

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