天使のすむ湖77 合格発表
世の中は、にぎやかにチョコレートが店頭に並んだバレンタインデー、この日ばかりは、人はそわそわし始める。でも俺たちは、気になるのはチョコでもバレンタインデーでもなく、合格発表当日となった。
俺は嫌いな電車に乗りながら、合格を祈り続けた。受験自体は、何とか手ごたえはあるとは思う。
胸の高鳴りと共に、N大学は学生たちで掲示板前が埋め尽くされていた。がっくり肩を落とす者、喜んで飛び跳ねるのもいた。
静かに受験番号と照らし合わせると、あるではないかー
「あったーやったー!」
俺はガッツポーズで嬉しくて、さっそく自宅と香里と岬と桜井に結果を携帯で知らせた。合格証書と入学申込書を同時に受付によって受け取ってから、学校だけは、自分で足を運んで報告に行かねばならず、それだけが憂鬱で仕方なかった。
しかも今日はバレンタインデー、女子生徒に追い掛け回される毎年のことを思うと、嫌々ながら学校に向かった。
電車も嫌いだ、人がごちゃごちゃしているのがどうも苦手で仕方なかった。
大学生になったら、バイク通学をしようと心に決めていた。
学校に着くと、例のごとく、放課後の廊下で、女子に囲まれてしまった。
「頼むから先に職員室に行かせてくれー」
叫ぶように言って、ようやく職員室によることが出来た。
先に戻っていた桜井が担任の現代国語を受け持つ、山本先生に報告していた。
「合格しましたー」
後ろから
「先生、俺も合格しましたー」
「おめでとうー二人ともーすごいじゃないー」
そういって大喜びしてくれた。
職員室の廊下には、俺と桜井を待ち構える集団がはばんでいる。どうやって帰るか悩んでいると、桜井が俺の手を握り小声で
「いいか、俺が走ったら一緒に走れよ、チャンスは一回だ。」
「わかった、」
と耳打ちをした。
俺は嫌いな電車に乗りながら、合格を祈り続けた。受験自体は、何とか手ごたえはあるとは思う。
胸の高鳴りと共に、N大学は学生たちで掲示板前が埋め尽くされていた。がっくり肩を落とす者、喜んで飛び跳ねるのもいた。
静かに受験番号と照らし合わせると、あるではないかー
「あったーやったー!」
俺はガッツポーズで嬉しくて、さっそく自宅と香里と岬と桜井に結果を携帯で知らせた。合格証書と入学申込書を同時に受付によって受け取ってから、学校だけは、自分で足を運んで報告に行かねばならず、それだけが憂鬱で仕方なかった。
しかも今日はバレンタインデー、女子生徒に追い掛け回される毎年のことを思うと、嫌々ながら学校に向かった。
電車も嫌いだ、人がごちゃごちゃしているのがどうも苦手で仕方なかった。
大学生になったら、バイク通学をしようと心に決めていた。
学校に着くと、例のごとく、放課後の廊下で、女子に囲まれてしまった。
「頼むから先に職員室に行かせてくれー」
叫ぶように言って、ようやく職員室によることが出来た。
先に戻っていた桜井が担任の現代国語を受け持つ、山本先生に報告していた。
「合格しましたー」
後ろから
「先生、俺も合格しましたー」
「おめでとうー二人ともーすごいじゃないー」
そういって大喜びしてくれた。
職員室の廊下には、俺と桜井を待ち構える集団がはばんでいる。どうやって帰るか悩んでいると、桜井が俺の手を握り小声で
「いいか、俺が走ったら一緒に走れよ、チャンスは一回だ。」
「わかった、」
と耳打ちをした。
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