もののけの宴(1)
俺たちは、俺たちの住む夕咲市をバスで出発して約四時間、やっと今夜泊まる旅館にやってきた。
亮「はぁ〜。やっと着いたな。もう移動だけでクタクタだよ…。」
梢「ほんとね…。でも温泉もあるんでしょ?それはそれでいいんじゃない?」
梢はあっさりと言った。
翔「それにしても…この旅館、なんか不気味だな。」
亮「確かに…。名前が『もののけ荘』だもんな。」
旅館の前から辺りを見回しても、何かが出そうな森とか、戦前からありそうな墓地とかが見える。森の方から時折、ざわざわと聞こえるのがより不気味さを引き出している。
梢「とりあえず…中入ろっか。」
梢が小走りで旅館の中に入っていった。俺たちもその後に続いた。
俺と梢と翔は、小学校からの付き合いで、久し振りに学校が連休なので温泉旅行に行くことになった。まだ高校生で旅行というのはどうかとも思ったが、高校生より大人っぽく見られる翔と、逆に、高校3年生どころか中学生に見られがちな梢となら兄弟に見られるだろうと思い、この旅行が実現したわけである。こういう俺たち3人のイベントはだいたい梢が発案して、それに俺たちが付き合ってやるというのが毎回あった。ちなみに、発案者の梢はその後の計画には一切手を出さず、俺と翔で旅行費用から宿の予約まですべてやっている。今回も、梢の「温泉行こっ」の一言から始まった。そして、翔と旅行プランを組み、多少の予定外はあったものの、予約を済ませ、今日の旅行に至ったわけである。もちろん予定外とは、旅館のことで、HPの紹介写真はここまで不気味ではなかった。今思えば、微妙に建物の感じも違う気がする。旅館の中も、写真で見た時よりボロボロで、まだ昼過ぎだというのに薄暗い。
翔「明らかな選択ミスだったな。」
翔も同じ事を思ったらしく、そう呟いた。
亮「まったくだ。まぁ今日明日は我慢するしかないな。」
俺たちは諦め、二日間をこの『もののけ荘』で過ごす事にした。
亮「はぁ〜。やっと着いたな。もう移動だけでクタクタだよ…。」
梢「ほんとね…。でも温泉もあるんでしょ?それはそれでいいんじゃない?」
梢はあっさりと言った。
翔「それにしても…この旅館、なんか不気味だな。」
亮「確かに…。名前が『もののけ荘』だもんな。」
旅館の前から辺りを見回しても、何かが出そうな森とか、戦前からありそうな墓地とかが見える。森の方から時折、ざわざわと聞こえるのがより不気味さを引き出している。
梢「とりあえず…中入ろっか。」
梢が小走りで旅館の中に入っていった。俺たちもその後に続いた。
俺と梢と翔は、小学校からの付き合いで、久し振りに学校が連休なので温泉旅行に行くことになった。まだ高校生で旅行というのはどうかとも思ったが、高校生より大人っぽく見られる翔と、逆に、高校3年生どころか中学生に見られがちな梢となら兄弟に見られるだろうと思い、この旅行が実現したわけである。こういう俺たち3人のイベントはだいたい梢が発案して、それに俺たちが付き合ってやるというのが毎回あった。ちなみに、発案者の梢はその後の計画には一切手を出さず、俺と翔で旅行費用から宿の予約まですべてやっている。今回も、梢の「温泉行こっ」の一言から始まった。そして、翔と旅行プランを組み、多少の予定外はあったものの、予約を済ませ、今日の旅行に至ったわけである。もちろん予定外とは、旅館のことで、HPの紹介写真はここまで不気味ではなかった。今思えば、微妙に建物の感じも違う気がする。旅館の中も、写真で見た時よりボロボロで、まだ昼過ぎだというのに薄暗い。
翔「明らかな選択ミスだったな。」
翔も同じ事を思ったらしく、そう呟いた。
亮「まったくだ。まぁ今日明日は我慢するしかないな。」
俺たちは諦め、二日間をこの『もののけ荘』で過ごす事にした。
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