もののけの宴
梢「すみませーん。」
梢が受付に言ってみるが、反応がない。
梢「すみませーん。誰かいませんかぁ?」
「ここにおるよ。」
受付の奥から、しわしわの声の、しわしわの顔の老婆が出てきた。
たぶんここが『もののけ荘』なのはこの人のせいだろうと俺は思った。
老婆「今夜泊まる山岡さんってのはあんたらのことかえ?」
梢「はい!そうです!」
(なんで梢はこんなにテンション高いんだ?)
多少疑問だったが軽く流した。
老婆「ではここにお名前を…。」
老婆の出した宿帳に翔は名前を書き、老婆に返した。
老婆「ではお部屋へご案内します。大変暗いので、足下にお気をつけください。」
(なんで急に丁寧語?)これも気になったが流した。そして部屋の前に着くと、老婆はこう言った。
老婆「男性の方はこの紫陽花の間、女性の方は隣りの蓮華の間となっております。それではごゆっくりどうぞ。」
老婆は受付の方へ歩いていった。その途中ふりかえり、俺たちにこう言った。
老婆「いい忘れておりましたが、深夜の0時以降は絶対に部屋から出ないでください。」
それだけ言うと、また歩いて廊下の向こうへ消えた。俺たちは鍵すらない部屋に入った。
翔「絶対出るなってどういうことかな?」
亮「さぁな。他の客の迷惑だからじゃねぇの?」
翔「…いやその前にここに俺ら以外の人いるのかよ。」
一応、部屋は他にもあるが、人の気配がまったくしない。壁が薄く、小さな音も外に漏れてしまいそうなのに、風の音と部屋の時計の針の音しか聞こえない。
亮「やっぱり不気味だな…。」
部屋の中を見渡しても、薄暗いし、絨毯もほこりまみれ。窓はあるが、外が森であるため、光があまり差し込まない。この時から、俺は何とも言えない不安を感じていた。
梢が受付に言ってみるが、反応がない。
梢「すみませーん。誰かいませんかぁ?」
「ここにおるよ。」
受付の奥から、しわしわの声の、しわしわの顔の老婆が出てきた。
たぶんここが『もののけ荘』なのはこの人のせいだろうと俺は思った。
老婆「今夜泊まる山岡さんってのはあんたらのことかえ?」
梢「はい!そうです!」
(なんで梢はこんなにテンション高いんだ?)
多少疑問だったが軽く流した。
老婆「ではここにお名前を…。」
老婆の出した宿帳に翔は名前を書き、老婆に返した。
老婆「ではお部屋へご案内します。大変暗いので、足下にお気をつけください。」
(なんで急に丁寧語?)これも気になったが流した。そして部屋の前に着くと、老婆はこう言った。
老婆「男性の方はこの紫陽花の間、女性の方は隣りの蓮華の間となっております。それではごゆっくりどうぞ。」
老婆は受付の方へ歩いていった。その途中ふりかえり、俺たちにこう言った。
老婆「いい忘れておりましたが、深夜の0時以降は絶対に部屋から出ないでください。」
それだけ言うと、また歩いて廊下の向こうへ消えた。俺たちは鍵すらない部屋に入った。
翔「絶対出るなってどういうことかな?」
亮「さぁな。他の客の迷惑だからじゃねぇの?」
翔「…いやその前にここに俺ら以外の人いるのかよ。」
一応、部屋は他にもあるが、人の気配がまったくしない。壁が薄く、小さな音も外に漏れてしまいそうなのに、風の音と部屋の時計の針の音しか聞こえない。
亮「やっぱり不気味だな…。」
部屋の中を見渡しても、薄暗いし、絨毯もほこりまみれ。窓はあるが、外が森であるため、光があまり差し込まない。この時から、俺は何とも言えない不安を感じていた。
感想
- 4688: 続きが気になるщ(゜Д゜щ) [2011-01-16]
「 暗黒少年 」の携帯小説
- 【携帯版】多賀城[たがのき]の携帯サイトが完成しました。
- PC用小説サイト新設のお知らせ
- 「携帯小説!」がスマートフォンに対応しました
- 【状況報告】03/18の管理人現況
- 【ネット復活】更新再開
- 管理人です。
- サイトの新デザインを作ってみました。