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(-.-)y-~~~長い夜?

[866]  森田  2006-10-24投稿
貴博『そうか…』


多少無駄もあったが実に分かりやすい説明だった。


博一『それで、お前は何があったんだ?』


そういや説明してなかったな。


貴博『それが…』


俺は博一に今日あったことを全て話した。

望の件は伏せてな。


今は午前二時。


本当は昨日の話になるな。


博一『…マジ?』


貴博『あぁ。ただの変態って訳じゃなかったぞ』


刀の扱いも随分と手慣れてやがったし。


貴博『正直…これは警察に相談したほうが…』


博一『それは無理だな』


さも当然のように博一が俺の言葉を遮った。

博一『石倉さんが両親と離れて暮らしてるのは知ってるか?』


知る訳がない。


貴博『いや、当然知らない』


博一『母親は三年前に他界、父親は世界的に活躍するバイオリン奏者。ツアーを行うほどの人気があって、現在は海外で生活してるらしい』


それで親には相談できないと…。


貴博『だったら警察に行けって――』


博一『親がそんな忙しい生活送っているから心配させたくないらしい。俺も結構言ってみたんだがね』


貴博『………』


年頃の少女だから、親の重荷にはなりたくない。


我が儘かと問われればそうだと断言できる。

しかしまぁ…理解出来ない話でもない。


貴博『警察に相談しない理由はだいたい分かった』


だが一つ疑問がある。

貴博『叶呼がそこまで話したのか?』


博一『いや、石倉さんは親の重荷にはなりたくないってくらいしか』


貴博『じゃあなんでお前がんなこと知ってんだよ』


さすがに今のは把握しすぎの説明だったぞ。

博一『ぐふふふふ…』

博一は得意げに顎に手を添え『ぐ』が無ければ不敵な笑いとも言えたであろう…とりあえず不気味に笑っている。


博一『俺は、学校の女子の個人情報を全て把握している!』


なんだコイツ、キモイぞ!


俺じゃなければ言っていただろう。


貴博『把握って、お前…』


ハッタリだろうが無駄に信憑性があるのはなぜだろう?

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