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ゲーム大好きお姫様っ!(前編)

[385]  たいち  2005-12-29投稿
「はぁ…。またですか…。」
一人溜め息をつく青年。そう、私です。
私の名前はライン。
何を隠そう、王宮お抱えの姫の教育係なのです。
私が何故暗い顔をしていたのかと言いますと、その理由は姫にあります。
姫は最近少々お転婆が過ぎる様で、食事会を抜け出すなんて日常茶飯事なのです。その度に私が王から睨まれ、寿命が縮まる思いをしていると言うのに…。
姫はそんな私の苦労なんて、全くこれっぽっちも知るよしもありません。

さらに最近は、私にはそれにも増して悩みの種があります。

私の姫は…。



「やっぱりここでしたか…。」
私は待女の報告の後すぐに城を飛び出し、ある場所に向かいました。
その場所とは、派手な電飾に身を包み、機械音、電子音を響かせ、大きく掲げられた看板には、「ゲームセンター」と書かれた場所です…。

入ってすぐの所に、対戦格闘ゲームコーナーの一角があります。
その内の1台に、まるでしがみつく様にゲームに熱中する姫の姿がありました。
姫を連れ戻すには、勝負を挑み勝てばいいのです。私はその為に血のにじむ様な特訓をしました…!

私は震える手を押さえ、銀貨を投入します…!
後編へ続く☆

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