携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 貴女との再会?

貴女との再会?

[368]  秋桜  2005-12-31投稿
ジャンプボールの位置につく。
ふと、応援席を見上げた。

「北高ファイトー!!!!」
女子が声を揃えて応援している。
俺の視線の先には、麻美、薫先輩、そして中島がいた。

パァァンッッ!!!!

視線を戻すと同時に、ボールが弾かれた。

俺は全力でボールを追った。
走った。
ゴールを守った。
パスを繋いだ。

体育館に女子の必死の応援が響いた。
そしてコート内には、五人の互いを呼ぶ声が、何度も何度も飛んだ。

(あと、10点────)

最後に得点板を見たのは、その時だった。
タイマーは容赦なく時を刻む。
残り一分。

残り30秒。

そして、

ピピ─────…………

笛が鳴り響き、あっという間に試合は終了した。

得点は────………


52-46。
差は、わずかだった。
それを目の当たりにした俺たちは、ただ、呆然と立ち尽くすだけだった。
「あと……六点……」
豪がつぶやく。
視線は得点板だけを見ていた。
「マジかよ……」
俺もそのわずかな差に、悔しくなり、うつむいた。

パチパチパチ………

そんな時、女子と、チームメンバーから拍手が上がった。
みんな、笑顔だった。
「ナイスファイトー!!北高!!」
麻美が叫んだ。
それを見て、俺たち五人は、顔を見合わせて笑った。


応援席に戻った俺たちは、帰る準備をしていた。
その近くを女子が通り掛かった。
「健太、豪くんお疲れッ♪♪」
麻美が近寄って来た。
「あぁ、ありがとう」
「麻美ちゃんも応援ありがとう」
豪も遅れてお礼を言う。
「よかったら、これ飲んで☆」麻美の手に握られていたのは二本の缶ジュースだった。
「今下の自販機で買って来たんだッ♪♪」
麻美がにこにこしながら差し出す。
「へぇ〜、気ィ利くじゃん、ありがと」
「はいッ、豪くんも……もらって??」
「あっ、マジ??ありがとう!!!!」

(…………??)

俺はなんだか違和感を覚えた。
なんか……麻美から恋する乙女オーラ(?)が漂ってる気がする……。


(まさか……麻美って豪が好きなのかな??)

そんなことを考えていると、
「あっ、ねぇ健太、ちょっと来て」
と麻美が俺を呼んだ。
「何??」
麻美はまわりに聞こえない声で俺に言った。

「そのジュース、薫先輩からだよ☆」
「……へ??」

感想

感想はありません。

「 秋桜 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス